玄葉外務大臣

日・太平洋同盟外相会談(概要)

平成24年9月27日

(English)

  • (写真)日・太平洋同盟外相会談(概要)-1
  • (写真)日・太平洋同盟外相会談(概要)-2

 国連総会に出席するためにニューヨークを訪問中の玄葉光一郎外務大臣は,現地時間9月26日(水曜日)午前11時10分から約40分間,太平洋同盟4か国(チリ,コロンビア,メキシコ,ペルー)の外相及び外相代理と会談したところ,概要は以下のとおりです。今次会談には,太平洋同盟側より,モレノ・チリ外相,オルギン・コロンビア外相,ペンサード・メキシコ外務次官(外相代理),チャベス・ペルー外務省多国間局長(外相代理)が出席しました。

  1. 冒頭,モレノ外相より,本件会談開催に当たっての玄葉大臣のイニシアティブに感謝する,かねてより本件会談開催を模索してきたが,ようやく実現の運びとなり嬉しい旨述べました。モレノ外相は,太平洋同盟は財,サービス,ヒト,資本の移動の自由化を目指しつつ,4カ国の経済力を束ねて第三国に共同で進出することを目的としている,開放経済体制の諸国より構成され,これらの国は高い経済成長率を達成している,日本を含むアジア太平洋諸国との関係強化を重視しており,第三国に対しても開かれた経済統合を目指しているなど,太平洋同盟の性格につき説明しました。
  2. これに対し,玄葉大臣より,これまで太平洋同盟側より度々提案のあった外相会談を実施できて喜ばしい,既に4カ国との外相とは個別に会談している,4カ国のうち3カ国とはEPAを締結しており,コロンビアとも昨日の首脳会談でEPA交渉開始に合意した,中南米市場を重視している我が国としてもアジア太平洋市場を重視している大平洋同盟とウィン・ウィンの関係を構築したい旨述べました。更に,玄葉大臣より,政治レベルの対話強化に加えて高級事務レベルの対話メカニズムを立ち上げたい旨述べました。
  3. 引き続き,各国代表者より,太平洋同盟は開放経済体制の原則の下で経済発展モデルのビジョンを共有するグループである,第三国との関係も重視しており,こうした観点から玄葉大臣の高級事務レベル対話設置の提案は,実践的な提案であり,太平洋同盟と日本との関係を前進させる手段として評価しており,右対話の詳細につき今後日本と調整していきたい,経済のみならず文化・料理等の面でも太平洋同盟を日本を含むアジア諸国に対して広報していきたい,各国で政権交代があっても太平洋同盟推進の政策はそれぞれの国において引き継がれている等の発言がありました。
  4. 最後に,玄葉大臣より,太平洋同盟側に現下の日中関係に関する我が国の立場を説明しました。
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