10月12日(水曜日)、シンガポールを訪問中の玄葉外務大臣は、11時45分(現地時間)頃から約40分間、ゴー・チョクトン名誉上級相を表敬したところ、概要は以下のとおりです。
- 冒頭、ゴー・チョクトン名誉上級相から、玄葉大臣のシンガポール訪問に対して歓迎の意を表明されました。
- これに対し、玄葉大臣からゴー名誉上級相が旭日大綬章を受章されたことに対し祝意を伝えるとともに、同名誉上級相の日・シンガポール関係強化への多大な貢献に謝意を表明しました。また、シンガポールからの東日本大震災に際する温かい支援に謝意を表明するとともに、二国間関係のみならず、地域・国際社会の諸課題についても積極的に協力したい旨述べました。
- また、玄葉大臣から、野田内閣は、復興・復旧を最大の課題として取り組んでおり、福島第一原発は、事故後着実に収束に向かっている、我が国として、福島第一原発事故の教訓を国際社会と共有し、国際的な原子力安全の向上に貢献する考えである旨述べました。これに対し、ゴー名誉上級相からは、放射能の問題は機微な問題であり、取り組む際には専門家が開かれた形で透明性を持って、事実に基づいて議論することが大事である旨述べました。
- アジア太平洋地域の経済連携の在り方について意見交換する中で、玄葉大臣から、環太平洋パートナーシップ(TPP)協定交渉参加については、しっかりと議論し、早期に結論を出したい旨述べたのに対し、ゴー名誉上級相からは、日本のTPP参加をサポートする旨述べました。
- また、地域情勢において、東アジア首脳会議(EAS)の重要性について意見の一致が見られました。