外務大臣

日・マレーシア外相会談及びワーキングランチ(概要)

平成23年10月13日

  • (写真)日・マレーシア外相会談及びワーキングランチ-1
  • (写真)日・マレーシア外相会談及びワーキングランチ-2

 10月13日(木曜日),マレーシアを訪問中の玄葉外務大臣はアニファ・アマン・マレーシア外務大臣との間で,10時30分頃(現地時間)から昼食会を含め約3時間20分会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。

1.二国間関係

  1. (1)両外相は,日本とマレーシアとの間では東方政策や貿易・投資関係により長年培われてきた強い絆があり,引き続き二国間関係強化のために協力していくことで一致しました。特に,東方政策については,両外相は,マレーシア日本国際工科院(MJIIT)の開校を歓迎しつつ,東方政策は両国の友好関係の象徴であり,2012年に東方政策が30周年を迎えるモメンタムを活かし,各種事業を実施していくことで一致しました。また,玄葉大臣は,昨晩(12日(水曜日)夜)東方政策の元日本留学生と意見交換を行い,元留学生が両国の友好関係を支える両国にとっての「宝」であることを実感したと述べました。
  2. (2)東日本大震災に関し,玄葉大臣から,マレーシアからの支援に謝意を示し,日本が着実に復興に向かっている旨説明しました。これに対し,アニファ・アマン大臣からは,全てのマレーシア人が,被災した日本の方々の悲しみに心を痛めた旨,また,マレーシアは日本政府の復興と再建の努力を支援する旨述べました。
  3. (3)経済関係に関し,玄葉大臣から,スマートコミュニティ,ETC,上下水道,鉄道,発電,ブロードバンド等インフラ整備面での協力や再生可能エネルギー等を通じ,マレーシアの経済発展を後押しし,両国の経済関係の一層の強化に努めたい旨述べました。これに対し,アニファ・アマン大臣からは,日本企業が参画する具体的な案件名を挙げ,より多くの日本企業の投資を歓迎する旨述べました。

2.地域・国際的な課題

  1. (1)両外相は,パレスチナ支援計画やマレーシアPKO訓練センターに対する我が国の支援等,両国間で進展している協力を歓迎するとともに,環太平洋パートナーシップ(TPP)に関し,今後とも情報交換をしていくことで一致しました。
  2. (2)また,玄葉大臣から,東アジア首脳会議(EAS)に関し,海洋の協力については,我が国はASEAN諸国を含む地域諸国と共に,海洋という公共財に関して議論を深め,協力を進めていくことが重要と説明しました。

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玄葉外務大臣の東南アジア訪問 |  目次へ戻る