外務大臣

第3回日・インドネシア閣僚級戦略対話(夕食会)(概要)

平成23年10月13日

 10月13日(木曜日),インドネシアを訪問中の玄葉外務大臣は,マルティ・ナタレガワ外相との間で第3回日・インドネシア閣僚級戦略対話として,少人数会合を19時30分から約15分間,続いて,マルティ外相主催夕食会を19時45分から約1時間25分間行い,二国間関係につき議論しましたところ,概要以下のとおりです。なお,明日も引き続き,両外相は,閣僚級戦略対話を行い,地域・国際情勢等につき意見交換する予定です。

  1. 両外相は,友好的な雰囲気の中で会談を行いました。冒頭,マルティ外相から,玄葉大臣のインドネシア訪問に対して歓迎の意を示し,玄葉大臣から,マルティ外相からの招待を受けインドネシアを訪問できてうれしい旨述べました。
  2. マルティ外相から,定期的に行うことで一致されている閣僚級戦略対話は,今回で本年3回目の開催となり,引き続き玄葉大臣との間でより一層緊密に対話を行っていきたい旨述べました。
  3. また,両外相は,我が国とインドネシアの二国間関係は,二国間のみならず地域及び国際社会にも影響を与えており,このような関係を更に進化させることで一致しました。玄葉大臣からは,マルティ外相との信頼関係を強化するとともに,政治・安全保障の分野を含めて,両国の「戦略的パートナーシップ」を深化させていきたい旨述べました。
  4. 玄葉大臣から,経済関係の分野においては,インドネシアの首都圏投資促進特別地域(MPA)構想が進展しており,具体的なインフラ案件の実施を促進していきたく,日本企業が参加する良い例として中部ジャワ石炭火力発電所案件に言及し,こうした例を積み上げていきたい旨述べました。マルティ外相からは,インドネシアの経済成長に対し,日本のODAが長年にわたり果たした役割への謝意の表明がありました。
  5. また,防災分野においては,マルティ外相から,災害への準備が世界一整っている我が国との防災分野における協力に賛同があるとともに,日本が自国内の災害のみならず他国で災害が起きたときもすぐに助けに来てくれることに謝意の表明がありました。
  6. 更に,両外相は,看護師・介護福祉士候補者の受入れの促進のために努力することで一致し,マルティ外相からは,先般の国連総会において,野田総理が一般討論演説冒頭でインドネシア人看護士候補者の震災後の献身的な活動について触れたことに強い感銘を受けた旨述べました。
  7. また,両外相の間では,政治・安全保障分野における協力や再生可能エネルギーに関する協力についても一層推進していくことで一致しました。

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玄葉外務大臣の東南アジア訪問 |  目次へ戻る