玄葉外務大臣

日仏外相戦略対話(概要)

平成24年10月17日

  • (写真)日仏外相戦略対話

 10月16日(火曜日),フランスを訪問中の玄葉外務大臣は,18時30分(現地時間)から約90分間,ファビウス外務大臣(H.E. Mr.Laurent FABIUS, Minister of Foreign Affairs of the French Republic)とフランス外務省において第2回日仏外相戦略対話を行ったところ,概要は以下のとおりです。

1. 第2回日仏外相戦略対話では,日仏が民主主義,「法の支配」といった普遍的な価値を共有していることを基礎に,「特別なパートナー関係」構築のために率直な意見交換が行われました。

2. 国際社会の諸課題
 (1)アジア・太平洋情勢について,玄葉大臣から,日中関係の現状に関する日本の立場を説明し,両外相間で事態を平和的に,国際法に基づいて処理する必要性について一致しました。また,太平洋における日仏協力についても議論され,両外相は,太平洋島嶼国地域に関する両国の情勢認識を摺り合わせるために「太平洋地域に関する日仏対話」の立ち上げについて一致しました。
 (2)玄葉大臣より,ニューカレドニアにおける日仏連携を強化するために,小松駐仏大使を年内にニューカレドニアに派遣し,関係強化の方策を探る旨発言しました。また,現在南太平洋で行われている仏,米,豪,ニュージーランドの軍による共同訓練に,仏軍からの招待を受け,オブザーバーとして自衛隊から初めて参加することを紹介しました。
 (3)さらに,イラン,シリア情勢やアフリカ支援について,議論が行われました。

3. 二国間関係等
 (1)オランド大統領の訪日を見据えた議論が行われ,その中で向こう5年程度を目途とした協力について,政治・安全保障,経済,文化の3本柱を軸に,今後の具体的協力内容について議論を進めていくことで一致しました。また,これを踏まえて,会談後,日仏共同プレス・コミュニケが発出されました。
 (2)その他,国連をはじめとする国際場裏での協力についてもやりとりがありました。
 (3)また,日EU・EPAに関しては,玄葉大臣より早期に交渉を開始し,交渉の中で様々な懸念を解決していきたい旨述べました。


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