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11月11日(金曜日),APEC閣僚会議出席のためホノルルを訪問中の玄葉外務大臣は,午後5時20分(日本時間,12日午後12時20分)から約25分間,スラポン・トーウィチャクチャイグン・タイ外務大臣との間で会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。
1 洪水被害
冒頭,玄葉大臣から,タイの洪水被害に対しお見舞いの意を伝えるとともに,東日本大震災の際にタイから多大な支援を得たことに感謝を述べ,また,これまで我が国がタイに対し実施してきた緊急援助物資の供与,専門家派遣等につき触れつつ,今後とも我が国としてタイを全面的に支援していく旨述べました。
また,日系企業の早期操業再開が日本,タイのみならず,地域全体の経済にとって重要と述べつつ,電気,工業用水等のインフラ整備,被災した機材入れ替えに伴う輸入関税の免除,日本から派遣される応援要員の就労手続きの簡素化につきタイ政府の協力を求めました。
これに対し,スラポン外相から,日本からの支援に対し深甚なる感謝の意が述べられ,今後,復旧,復興,治水対策においても日本から支援をいただければありがたい旨,また,日本企業を含めたタイの製造業の早期回復のためタイ政府としても全力を尽くす旨発言がありました。
2 邦人死亡事件
玄葉大臣から昨年タイのデモの中で発生した邦人死亡事件について,一日も早く真相究明がなされることを求めました。これに対し,スラポン外相は,インラック新政権にとって国民和解は重要な課題であり,同死亡事件については,早期の真相究明を図りたい旨述べました。
3 地域協力
また,両大臣は,来週,インドネシアで開催される東アジア首脳会議(EAS),日メコン首脳会議について両国で協力していくことで一致しました。