11月11日(金曜日)15時10分(現地時間)から35分間,APEC閣僚会議出席のためハワイ滞在中の玄葉光一郎外務大臣は,ハワイコンベンションセンター内で,パトリシア・エスピノサ・メキシコ外務大臣と日本・メキシコ外相会談を行ったところ,概要以下のとおりです。なお,冒頭,玄葉大臣より,11日のヘリコプター墜落によりブレイク・メキシコ内務大臣等が亡くなったことに対し,弔意を表明した。
- 二国間関係
(1)玄葉大臣から,東日本大震災におけるメキシコよりの支援に対し謝意を表明するとともに,両国は気候変動,軍縮・不拡散,安保理改革など国際場裏でのパートナーとしての協力関係が進展している。メキシコが議長国となる明年のG20に向けて一層緊密に連携していきたい旨述べました。更に,日墨EPA改正議定書の早期発効にむけてお互い努力したい旨述べました。近年メキシコに進出する日系企業が増大する中,一層のビジネス環境の整備を要請しました。また,第三国の政策変更に伴い我が国進出企業のビジネスに影響が起きないよう注視している旨述べました。
(2)エスピノサ外相からは,メキシコ人はこれまでの日本からの支援,特に1985年のメキシコ大地震の際の支援に大変感謝している,国際場裡における両国関係の協力関係に大変満足しており,今後,特にG20の成功に向けて日本と協力していきたい,国際的な保護主義的動きを懸念しており,日本とも協力してこうした問題の解決に向けて努力していきたい旨述べました。
- 国際場裏での協力
(1)気候変動
両外相は,11月末に南アフリカで開催されるCOP17の成功に向け,引き続き,緊密に連携していくことで一致しました。
(2) 軍縮・不拡散
両外相は,軍縮・不拡散イニシアティブ(NPDI)での精力的な議論を通じ,NPT行動計画の実施に向け,引き続き協力していくことを確認しました。
(3)安保理改革
両外相は,安保理改革の必要性について認識を共有し,改革の早期実現に向けて,両国で引き続き協議していくことで一致しました。