地球環境
バーゼル・ロッテルダム・ストックホルム三条約 合同締約国会議(2025年開催)
令和7年5月14日
- 廃棄物・化学物質関連3条約の締約国会議である、有害廃棄物の国境を越える移動及びその処分の規制に関するバーゼル条約第17回締約国会議、国際貿易の対象となる特定の有害な化学物質及び駆除剤についての事前のかつ情報に基づく同意の手続に関するロッテルダム条約第12回締約国会議及び残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約第12回締約国会議が、2025年4月28日~5月9日(現地時間)の日程で、ジュネーブ(スイス連邦)において合同開催され、我が国からは外務省、経済産業省及び環境省の担当者が出席しました。
- 会議期間中、条約ごとの技術的な議題や運用上の課題などについて議論が行われたほか、3条約間のシナジー強化や関連国際機関・枠組みとの連携を通じた効率的な対策の実施についての議論が行われました。
- バーゼル条約については、処分作業を規定している同条約の附属書IVを改正し、2030年に発効すること等が決定されました。また、輸出相手国への事前通告・輸入国における同意回答手続(PIC手続)の改善に係る議論が行われました。ロッテルダム条約については、「カルボスルファン」及び「フェンチオン」の条約対象物質(附属書III)への追加が決定されました。ストックホルム条約については、「クロルピリホス」、「中鎖塩素化パラフィン」及び「長鎖ペルフルオロカルボン酸(LC-PFCA)とその塩及びLC-PFCA関連物質」の条約附属書Aへの追加が決定されました。
- その他、2026年6月22日~26日にバーゼル条約公開作業部会がジュネーブで開催され、次回の3条約締約国会合は、2027年4月19日~30日にパナマ(パナマ共和国)で開催されることとなりました。