地球環境
第4回小島嶼開発途上国(SIDS)国際会議(穂坂外務大臣政務官による発言)
5月28日(現地時間)、穂坂外務大臣政務官は、アンティグア・バーブーダにて開催されている第4回小島嶼開発途上国(SIDS)国際会議において発言を行ったところ、概要は以下のとおりです。
1 全体会合におけるステートメント


穂坂政務官は、全体会合においてステートメントを行い、日本のSIDSへの協力方針、気候変動、防災、海洋といった分野における日本の具体的な協力、官民連携や他ドナーとの連携などのパートナーシップの強化の重要性について述べた上で、日本はSIDSのパートナーとして次の10年も共に歩んでいく考えであることを強調しました。
2 インタラクティブ・ダイアローグにおける発言

穂坂政務官は、「加速された持続可能な成長のためのSIDSの経済の再活性化」をテーマに行われたインタラクティブ・ダイアローグ1に出席し、発言を行いました。日本のSIDSへの協力方針について述べた上で、SIDSの経済の再活性化に必要な要素として、(1)重要インフラの整備を進めること、(2)防災対策を進めること、(3)水産・漁業や観光といったブルーエコノミーに関わる産業の振興に取り組むこと、(4)SIDS特有の開発ニーズに効果的に対処できる人材を育成することの重要性について述べ、各分野における日本の具体的な協力や取組の例について紹介しました。その上で、各国のニーズや取組も踏まえ、日本として引き続き実践的な協力を進めていきたい考えであることを強調しました。
小さな島で国土が構成される開発途上国。地球温暖化による海面上昇の被害を受けやすく、島国固有の問題(少人口、遠隔性、自然災害等)による脆弱性のために、持続可能な開発が困難だとされる。国連事務局が公表しているSIDSリストには、太平洋、カリブ、アフリカ地域等の37の国連加盟国及び20の非国連加盟国・地域が含まれている。10年に一度開催されるSIDS国際会議では、SIDSの持続可能な開発をテーマに首脳級を含むハイレベルで議論が行われる。