地球環境
オゾン層を破壊する物質に関するモントリオール議定書第31回締約国会合(MOP31)
令和2年3月4日
- 2019年11月4日から8日までローマ(イタリア)において,モントリオール議定書第31回締約国会合(MOP31)が開催され,我が国から外務省,経済産業省及び環境省の関係者が出席した。
- 今次会合では,クロロフルオロカーボン(CFC-11)放出問題に関して,予期せぬCFC-11の放出への更なる取組及び他の規制物質を含めた制度面での防止策に関する決議案が採択された。
(1)予期せぬCFC-11の放出
科学評価委員会(SAP)より,2013年以降,東アジアにおいて低下していたCFC-11の大気中濃度の減少割合が2018年,2019年において2012年以前のレベルに戻った旨の暫定的な報告があった。この結果も踏まえ,予期せぬCFC-11の放出への更なる取組及び他の規制物質を含めた制度面での防止策につき議論を行ったところ,防止策に関する決議案が採択された。
(2)冷凍空調ヒートポンプ(RACHP)セクターにおけるエネルギー効率の良い技術への5条国のアクセス
第32回締約国会議(COP32)での検討に向け,技術経済評価パネル(TEAP)に対し,冷凍空調ヒートポンプ部門のエネルギー効率の良い技術に関し,優良事例,利用可能性,アクセス可能性,費用について報告書の作成を求める決議案が採択された。
(3)次回締約国会合(MOP32)
次回議定書締約国会合(MOP32)は,2020年11月,ウズベキスタンにて開催される予定。