地球環境
国連環境計画(UNEP)第4回国連環境総会(UNEA4)概要と評価
平成31年3月20日
1 日程
平成31年3月11日(月曜日)から15日(金曜日)まで,ナイロビ(ケニア)において国連環境計画(UNEP)第4回国連環境総会(UNEA4)が開催され,約160か国の代表,市民団体NGO等のステークホルダー等が出席した。我が国からは,外務省及び環境省からなる代表団が参加した(団長は,勝俣環境大臣政務官(環境省))。
2 会議の概要
- (1)総会では,「環境課題と持続可能な消費と生産のための革新的な解決策」と題する閣僚宣言(英文(PDF)
)(米国は一部不参加)のほか,我が国・ノルウェー・スリランカの共同提案に基づく「海洋プラスチックごみ及びマイクロプラスチック」に関する決議(英文(PDF)
)や,「持続可能な消費と生産の達成に向けた革新的な筋道」に関する決議(英文(PDF)
)等,計23本の決議案,UNEPの活動計画・予算などの決定案3件が採択された。
- (2)これら文書(閣僚宣言案,決議案等)の内容の調整のために,オープンエンド常駐代表委員会(OECPR)がUNEA4の前週から開催された。UNEA4開会後は,全体委員会(CoW)の下に作業部会が設置され,協議が行われた。
3 評価
- (1)今回のUNEA4の我が国代表団は,勝俣孝明環境大臣政務官が団長として閣僚級会合に出席し,UNEA1の北川知克環境副大臣以来の政務レベルの参加となり,環境省本省の局幹部を含む外務・環境両省からの団員が30本近い決議案のほとんどの交渉に参加した。また,我が国は,特に注目度の高かった海洋プラスチックごみに係る決議案を共同提案したこともあり,大きな存在感を示すことができた。
- (2)「海洋プラスチックごみ及びマイクロプラスチック」に関する決議案について,我が国は主にノルウェーと事前及び会期中に協議を行った上で,共同提案を作成し,我が国は決議内容の調整を含め,最後まで主導権を維持発揮することができた。