地球環境
プラスチックごみ問題に関する国連環境計画シンポジウムの開催
令和元年6月17日
- 5月22日,海洋プラスチックごみ問題が取り上げられるG20大阪サミットに先立ち,国連環境計画(UNEP)国際環境技術センター(IETC)(⼤阪市鶴⾒区)主催で「プラスチックごみ問題に関する国連環境計画シンポジウム 海洋プラスチックごみ削減をめざして」が開催されました(共催:大阪市,(公財)地球環境センター(GEC),後援:外務省,環境省)。
- 同シンポジウムでは,昨今海洋プラスチックごみ問題が深刻な問題となっていることを踏まえ,政府・自治体(大阪市,北九州市)や民間企業(株式会社セブン&アイ・ホールディングス,昭和電工株式会社)から,プラスチック廃棄物管理に関する取組が紹介されたほか,IETCのアルバーソン所長をはじめとする専門家によるパネル・ディスカッションが行われました。また,シンポジウム冒頭では,書家の岡西佑奈氏による書道パフォーマンスが行われ,「持続可能な地球へ」とのメッセージが壇上のパネルに記されました。
- 最後に,G20大阪サミットと持続可能な成長のためのエネルギー転換と地球環境に関する関係閣僚会合で議長を務める我が国に対し,海洋プラスチックごみ問題で我が国がリーダーシップを発揮することを期待するとのシンポジウムのメッセージが伝達されました。その要点は,以下のとおりです。
- 海洋プラスチックごみ問題の解決には,世界全体での取組が不可欠
- G20は,廃棄物管理の向上,海洋ごみの回収,革新的な解決策等により,プラスチックごみの海洋への流出を防ぐための取組を進める必要がある
- UNEPをはじめとする国際機関とも協力しつつ,廃棄物管理に関する知見・技術を共有する等により,支援を必要とする国における海洋プラスチックごみ対策の取組を支援することも重要
- G20サミット及び持続可能な成長のためのエネルギー転換と地球環境に関する関係閣僚会合において,日本国政府がリーダーシップを発揮し,これらの取組が大きく進展することを期待
- これに対し,日本政府を代表して鈴木秀生外務省地球規模課題審議官が挨拶を行い,シンポジウムのメッセージを踏まえ,海洋プラスチックごみ問題に対する実効的な対策が世界全体で大きく進められるよう,G20大阪サミットに向けて我が国がリーダーシップを発揮していきたい旨を述べました。
- 会場の入り口には,海洋プラスチックごみ対策に関するUNEPや上記自治体・企業を紹介するパネルが展示されました。