外務副大臣・外務大臣政務官
薗浦外務副大臣の第1回アジア国際経済フォーラムへの出席
平成29年4月25日


4月14日(金曜日),薗浦健太郎外務副大臣は,品川プリンスホテルにおいて,外務省・OECD開発センター・ERIA(東アジア・アセアン経済研究センター)が共催する「第1回アジア国際経済フォーラム:質の高いインフラと強じん性を通じた地域統合及び開発の強化」に出席したところ,概要は以下のとおりです。
- 1 薗浦副大臣は,オープニングセッションにおいて,質の高いインフラ整備の重要性及びOECDとの今後の協力について,要旨以下のステートメント(PDF)
を行いました。
- (1)アジアが諸課題を克服し、質の高い成長を実現するためには、OECDが有する知見や分析、政策提言が有益なインプットになると考えている。同時に、アジアの発展経験をOECDを通じて世界に共有することは、今も貧困に苦しむ世界の各地域の成長に資するもの。アジアとOECDとの協力関係の深化は、ウィン・ウィンの効果をもたらしうる。
- (2)我が国は、質の高いインフラ整備を積極的に推進。そのためには、公的、民間双方の資金供給を量的に拡大するとともにインフラの質の確保も重要。このようなインフラ整備を促進するための国際スタンダード作りに向けて、OECDとともに更に協力していきたい。
- (3)アジアを含む国際社会の安定と繁栄には、公正かつ自由で開かれた国際秩序を維持・強化することが重要。この観点から、我が国としてはインフラの開放性や公平性を重視。また、新興国を含む途上国のインフラ整備に関する協力は、経済性、そして財政の健全性に十分配慮して行うべき。
- 2 同フォーラムオープニングには,薗浦外務副大臣の他,グリアOECD事務総長及び西村ERIA事務総長が登壇し,OECD関係者,ERIA関係者,有識者,民間企業,市民社会,在京大使館関係者,関係省庁・機関職員等220名以上が参加しました。
(参考)第1回アジア国際経済フォーラム
国際経済フォーラムは,地域毎の課題について,OECD加盟国と非加盟国が相互に学習することを目的に立ち上げられた閣僚級フォーラム。アフリカ,ラテン・アメリカ地域では定期的に開催されており,今回初めてアジアで開催した。質の高いインフラ及び強靱性を通じた地域統合及び開発の強化をテーマとし,インフラ整備や循環経済,持続可能な都市など,アジアが直面する課題について議論が行われた。