ODAと地球規模の課題

平成27年10月9日

 9月13日(日曜日),トルコ・アンタルヤにおいて,日本,豪州,世銀共催の下,G20諸国を中心に,世銀,ADB,IDB等の参加を得て「質の高いインフラ投資に関するワークショップ」が開催されたところ,概要次のとおり(共同議長:石兼外務省国際協力局長,オーウェン・ジョーンズ豪州外務貿易省次官補),(共催者が作成した本件ワークショップに関する報告書(英語)(PDF)別ウィンドウで開くプログラム(英語)(PDF)別ウィンドウで開く

  1. 包摂的,持続可能で強靱な成長を達成するために質の高いインフラ投資を促進する上で必要な課題として,(1)経済・開発戦略との整合性,(2)PPPを含む効果的な資金動員,(3)環境・社会配慮,(4)ライフサイクルコスト等を含むインフラの質,の4つのテーマについて議論が行われた。
  2. 議論の主要点は以下のとおり。
    (1)途上国の経済・開発戦略や地域の連結性戦略との整合性は,インフラ投資が質の高い成長に貢献する上で極めて重要である。そのためにも長期的・包括的な計画策定が重要であり,政治・社会・環境面を含む様々なリスクや人材育成の観点等も勘案する必要。
    (2)民間からの資金動員はインフラ需要に応えるうえで必須。いかなる方法で資金を動員するかは,個々の案件や情勢,コスト等を勘案して特定する必要。
    (3)適切な環境・社会配慮スタンダードは包摂的,持続可能,強靱な成長にとって必須。また,包摂的なプロセスを通じた対話はかかるスタンダードの適用にとって必須。
    (4)ライフサイクルコスト,安全性,災害に対する強靱性等を含むインフラの質は成長・開発面でのインフラ投資のインパクトに大きく作用するものであり,インフラ開発のあらゆる段階でその確保を図る必要。APEC等での関連の取組にも留意。

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