ODAと地球規模の課題
ヨルダン・ハシェミット王国に対する無償資金協力「経済社会開発計画」に関する書簡の交換
令和5年4月11日



4月11日、東京において、岸田文雄内閣総理大臣及びアブドッラー2世・ヨルダン国王陛下(H.M. King Abdullah II Ibn Al Hussein, King of the Hashemite Kingdom of Jordan)臨席の下、林芳正外務大臣とゼイナ・トーカーン・ヨルダン・計画・国際協力大臣(Ms. Zeina Toukan, Minister of Planning and International Cooperation)との間で、7億1,300万円を供与額とする無償資金協力「経済社会開発計画」に関する書簡の交換が行われました。
- ヨルダンは、世界で最も水資源が少ない国の1つであり、主な水資源である地下水は枯渇しつつあります。また、ヨルダンは、2011年のシリア危機発生以降、人口の1割を超える約130万人のシリア難民を受け入れており、人口急増が水不足に拍車をかけています。新たな水源が開発されない限り、今世紀末には水資源量は半減すると見積もられており、水不足の解消及び安定給水は同国の安定のためにも喫緊の課題です。
- この協力は、新たな水源開発及び安定的な給水を目的として、ヨルダン政府が進めている「アカバ・アンマン造水・送水プロジェクト(AAWDCP)」で整備される上水道設備に関する機材の供与をするものです。この協力により、同国の給水サービス体制の強化を通じた、安定的な水供給及び効率的で効果的な水資源活用を図り、もって社会の安定化を通じた同国の経済社会開発に寄与することが期待されます。
(参考)ヨルダン・ハシェミット王国基礎データ
ヨルダン・ハシェミット王国の面積は約8万9,000平方キロメートル(日本の約4分の1)、人口は約1,027万人(世界銀行、2021年)、一人当たり国民総所得(GNI)は4,480米ドル(世界銀行、2021年)。