
世界税関機構(WCO)次期事務局長候補の推薦について
平成19年12月19日
(英語版)
- 我が国政府は、平成20年6月に予定される世界税関機構(WCO)事務局長選挙において、現在、WCO事務局次長である御厨邦雄(みくりや・くにお)氏を候補者として推薦することを決定した。
- WCOは、各国の関税制度の調和・統一及び国際協力を推進すること等を目的とした国際機関であり、現在、171か国が加盟している。同機構は、安全かつ円滑な貿易の確保や知的財産権・環境保護の促進などを通じて、世界貿易・経済の発展に多大な貢献をしている。なお、事務局長はWCOの政策・予算、途上国支援策等を立案・執行する事務局の最高責任者であり、事務局を代表し他の国際機関の会議への出席等を担う重要なポストである。
- 御厨氏は、国際経験が豊かで、税関・貿易分野のみならず、経済、財政、金融分野においても広範な経験を有している。同氏は、平成14年の同機構事務局次長就任以来、傑出した能力を発揮し、同機構の加盟国のみならず世界貿易機関(WTO)等、他の国際機関からも高く評価されており、事務局長に相応しい経験と能力を有している。
- 今後、来年3月の立候補締め切りを経て、来年6月の総会にて新事務局長が選出される予定であり、我が国としては、御厨氏の事務局長選出に向け、WCO加盟国への働きかけを行っていく考えである。