国連

ケマル・デルビシュ国連開発計画(UNDP)総裁の訪日
(概要)

平成19年12月12日

1.日程

(1)デルビシュUNDP総裁は、12月8日から11日まで訪日した。同総裁の訪日は、一昨年の就任以来3回目。

(2)本邦滞在中、デルビシュ総裁は、高村外務大臣をはじめとする我が国政府関係者と意見交換を行い、また、予防外交・人間の安全保障推進国会議員連盟総会において、気候変動と人間の安全保障をテーマに講演を行った。

(3)更に、9日、京都にて、「京都議定書10周年記念シンポジウム 気候変動と人間の安全保障」(UNDP主催・外務省共催)に出席し、『2007年版人間開発報告書』(テーマ:気候変動)に基づき基調講演を行い、パネリストの川口順子参議院議員、安井至国連大学副学長とともに意見交換を行った。

2.会談等の概要

(1)高村外務大臣との会談においては、大臣より、TICAD IVの共催機関として、UNDPが国連諸機関の協力のとりまとめにリーダーシップを発揮していることを高く評価しつつ、TICAD IVに向けての協力を要請した。また、気候変動問題に対する途上国支援につき、我が国としては「美しい星50」に基づきUNDPと積極的に協力していくことを表明した他、北海道洞爺湖サミットに向けた協力関係を確認した。

(2)京都における「気候変動と人間の安全保障」シンポジウムにおいては、デルビシュ総裁より、気候変動が人間開発に与える深刻な影響につき説明の上、この問題に対処するために先進国、開発途上国を含む国際社会全体が直ちに行動を取る必要があること、気候変動対策と開発の両立を図っていくことが重要であること等を訴えた。また、気候変動対策において高い技術を有し、開発援助において重要な役割を果たしてきている日本が、TICAD IV及び北海道洞爺湖サミットを通じて、問題解決に積極的に貢献することに強い期待を表明した。

(3)予防外交・人間の安全保障推進国会議員連盟総会おいては、デルビシュ総裁より、京都での基調講演につき紹介した後、気候変動対策に関する国連諸機関の連携・調整、UNDPの取組等につき意見交換を行った。

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