軍縮・不拡散

第62回国連総会「核兵器の全面的廃絶に向けた新たな決意」決議(骨子)

【前文】

【主文】

  1. NPTの義務を履行することの重要性を再確認。
  2. 効果的なNPTの運用検討プロセスの重要性を強調。2007年の第一回準備委員会をもって2010年運用検討会議に向けた運用検討プロセスが成功裡に開始されたことを歓迎するとともに、NPTのすべての締約国に対し、2010年運用検討会議が成功裡に成果を挙げられるよう、2008年の第2回準備委員会が建設的に開催されることを確保すべく協働するよう要請する。
  3. NPTの未締約国に対し、遅滞なくかつ無条件にNPTに非核兵器国として加入することを要請するとともに、NPTに加入するまでの間、NPTの目的を損なう行動を抑制し、同条約を支持する実際的な措置をとるよう要請。
  4. すべての種類の核兵器のなお一層の削減を含む更なる措置を慫慂するとともに、核兵器廃絶に向けた取組みの過程において、不可逆性、検証可能性、及び透明性を適用することの重要性を強調。
  5. ロシア及び米国が更なる核軍縮への一歩となるべき戦略攻撃能力削減条約(モスクワ条約)を完全に実施し、モスクワ条約を超える核兵器削減に着手することを慫慂。
  6. 核兵器関連物質の削減を目的とした国際的協調の枠組みにおける努力を慫慂。
  7. 核兵器システムの運用状態の一層の低減を要請。
  8. 安全保障政策における核兵器の役割を低減させる必要性を強調。
  9. CTBTの未署名・批准国に対し早期に署名・批准するよう要請。CTBTが発効するまでの間、核実験爆発の既存のモラトリアムを維持することの重要性を強調。CTBT検証体制の継続的な開発の重要性を再確認。
  10. ジュネーブ軍縮会議(CD)における本年の進展を考慮し、同会議に対し、その実質的作業を速やかに再開し、最大限に行うよう要請。
  11. 兵器用核分裂性物質生産禁止条約(FMCT)交渉の即時開始と早期妥結の重要性を強調。すべての核兵器国及びNPT非締約国に対し、同条約発効までの間、兵器用核分裂性物質生産モラトリアムを宣言することを要請。
  12. 核兵器及びその他の大量破壊兵器並びにその運搬手段の不拡散を要請。
  13. IAEA追加議定書の普遍化及び安保理決議1540をはじめとする関連安保理決議の重要性を再確認。
  14. 軍縮・不拡散教育の取組を奨励。
  15. 核不拡散・核軍縮促進における市民社会の建設的役割を奨励。
このページのトップへ戻る
前のページへ戻る | 目次へ戻る