
議論及び提案に関する共同議長サマリー
日ASEANテロ対策対話(仮訳)
2006年6月28日-29日
於:東京、日本
- 2006年6月28日―29日、日本の東京において、日ASEANテロ対策対話が開催された。この対話は、2004年11月、ラオス人民民主共和国・ビエンチャンにおける日・ASEAN首脳会議において発表された「国際テロリズムとの闘いにおける協力に関する日ASEAN共同宣言」のフォローアップであり、2005年12月、マレーシア・クアラルンプールにおける日ASEAN首脳会議において、ASEAN各国及び日本の首脳によって承認されたものである。
- 本対話の会合開催は、2006年5月マレーシア・カランブナイにおいて開催されたASEAN特別高級実務者会合(SOM)及び2006年6月インドネシア・バリにおいて開催された国境を越える犯罪に関するASEAN高級実務者会合(SOMTC)によって承認された。本対話には、ASEAN加盟国の政府、即ち、ブルネイ・ダルサラーム国、カンボジア王国、インドネシア共和国、ラオス人民民主共和国、マレーシア、ミャンマー連邦、フィリピン共和国、シンガポール共和国、タイ王国及びベトナム社会主義共和国、ASEAN事務局及び日本より、高級実務者が出席した。
- 参加者は、あらゆる形態及び主張によるテロリズムのあらゆる行為、方法及び実行を、行われた場所及び行った者の如何を問わず、犯罪として、かつ正当化することができないものとして、無条件に非難することを再確認した。
- 参加者は、テロリズムがASEAN及び日本の平和、安全及び経済的繁栄に対する深刻な脅威を構成し、テロ対策がテロリズムの根源の問題、刑事司法手続き及びそのフォローアップ措置をはじめ多くの分野における行動を含む包括的なアプローチを必要とすることを再認識した。
- 対話は掘り下げた内容のもので、出席した全ての参加者の積極的な参画によって、友好的かつ建設的な雰囲気の中で行われた。参加者は、国際連合憲章、国際法及び国際テロリズムに関する全ての関連の国際連合決議又は宣言に従って、全ての形態の国際テロリズムを予防し、抑制し、根絶するとの決意を再確認した。
- ASEAN及び日本からの参加者は、テロ対策の取組及びテロ対策における協力の状況についての概略を説明した。参加者は、テロに対処するための協力分野について議論し、以下を特定した。
- 交通保安
- 国境管理/出入国管理
- 法執行
- 海上保安
- テロに対処する上での国民の参加
- 法的分野におけるキャパシティー・ビルディング
- これに関連し、参加者は、ASEANと日本との間の協力の様態について議論した。この点に関し、日本は、技術協力及びテロ対策等治安無償を含むテロ対策措置のための概念及び支援スキームについて説明し、ASEAN事務局が日・ASEAN統合基金について説明した。
- 参加者は、取るべき措置の強化に関する協議を継続することで認識の一致をみた。参加者は、本対話を毎年開催することを提案した。参加者は、本年末までに、第6パラグラフにある協力の提案の進展を確認することに合意した。