
G8キャンプデービッド・サミット食糧安全保障 サイドイベント(概要)
平成24年5月18日
1. 総論
- 米国から,オバマ大統領,クリントン国務長官及びシャーUSAID長官が出席。オバマ大統領及びクリントン国務長官からそれぞれスピーチがあった。オバマ大統領スピーチの骨子は,本日公表されるニューアライアンスは(1)人道的観点からも経済的観点からも適切なアプローチである,(2)政府が民間に責任を押し付けるものではなく,米国がアフリカの角地域への最大の援助国であること等に立証されるように,政府としても民間セクターと共にアフリカを全力で支えていく,(3)本日45の企業から30億ドル以上の民間投資が表明されたことを契機とし,民間投資を一層動員していく,(4)自分が米国大統領である限り,ニューアライアンスにコミットし続ける,等であり,終了後,出席者は皆立ち上がり,盛大な拍手を送った。
- アフリカから,ピンAU委員長,ヤイ・ベナン大統領(AU議長国),ミルズ・ガーナ大統領,キクウェテ・タンザニア大統領,メレス・エチオピア首相が出席。ヤイ大統領がスピーチを行ったほか,ミルズ大統領,キクウェテ大統領及びメレス首相は,午前中のセッションのパネリストとして登壇した。G8からは,ミッチェル英国国際開発大臣,オダ・カナダ国際協力大臣,ゲオルギエバ欧州国際協力・人道援助・危機対応担当委員が出席。
2. セッションの概要
- ミルズ大統領,キクウェテ大統領及びメレス首相がパネリストとして登壇し,モデレーターのシャーUSAID長官からの質問に応える形で,各国における官民連携(PPP)や食料安全保障の取組の現状について数字を挙げての具体的な説明があった。
- ミッチェル英国国際開発大臣から,本ニューアライアンスに対する623百万ドル(世界農業及び食料安全保障プログラム(GAFSP)への128百万ドルの拠出を含む)のコミットメントの表明があった。
- ゲオルギエバ欧州委員から,災害時の食糧援助にあたり,現地の食料品市場が健全である場合は,食糧援助ではなく財政支援を行う方向に政策を変更した旨言及があった。
- シャーUSAID長官からは,本ニューアライアンスはG8ラクイラ・サミットにおける共同声明の重要性を再認識するものであり,本サイドイベントを皮切りに関心のある国との協力を広げていくことについて,再三言及がなされた。
- オダ・カナダ国際協力大臣から,食料だけでなく栄養改善の重要性や本ニューアライアンスに女性を組み込むことの重要性について言及があった。
- そのほか,民間セクターも含め長期にわたるコミットメントの必要性,適切なデータ分析と情報へのアクセス改善の重要性,小規模農家を支援することの重要性,市場へのアクセスと改善,ポストハーベスト,イノベーションをもたらす仕組みづくり等につき,パネリストからそれぞれ言及があった。
Adobe Systemsのウェブサイトより、Acrobatで作成されたPDFファイルを読むためのAcrobat Readerを無料でダウンロードすることができます。左記ボタンをクリックして、Adobe Systemsのウェブサイトからご使用のコンピュータに対応したソフトウェアを入手してください。