法の支配

第48回アジア・アフリカ法律諮問委員会(AALCO)総会について

平成21年8月

  1. 8月16日から21日までの日程で、アジア・アフリカ法律諮問委員会(AALCO)第48回総会がマレーシアのプトラジャヤで開催され、日本からも石垣泰司AALCO委員(外務省参与)を代表団長とする代表団が参加しました。
  2. 同総会は、前回(第47回)総会で新たに選出されたモハマド事務局長の下開催された初めての総会で、同事務局長出身国のマレーシアが主催し、活気の感じられる総会となりました。
  3. 今般の総会は、AALCOを再活性化・強化し、AALCOが引き続き効果的にその目的を達成することができるようにするために重要な会議であり、各国分担率を16年振りに改訂し、新分担率に基づく2010年予算がコンセンサスにて採択されました。
     また、各加盟国が、AALCOに対してあらゆる方法でAALCOを支援していく旨の決意を表明する「プトラジャヤ宣言」が採択されました。
  4. また、国際刑事裁判所(ICC)に関するセッションでは、我が国代表団より、AALCO加盟国のうちのICC未加盟国に対して早期加盟を訴えるとともに、ICC加盟国に対しては、本年11月に予定されている裁判官補欠選挙における我が国尾崎候補への支持を働きかけました。
  5. この他、今次総会での新議題「世界金融危機:各国の経験」では荒巻健二東京大学大学院教授(教養学部)がパネリストとして参加し、90年代の日本の経験と今般の経済危機への対応について発表し、二つの特別セッションのうちのひとつである海洋法に関する議論では、岡野国際法課長がソマリア沖の海賊問題への対応に当たっての法的な課題につきプレゼンテーションを行うなど、サブスタンス面でも重要な貢献をしました。

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