
国連ハイチ安定化ミッション(MINUSTAH)への我が国要員の派遣について
平成22年7月
1.設立の経緯
- (1)2004年6月1日、暫定多国籍軍(MIF)の権限を引き継ぐ国連ハイチ安定化ミッションが設立(安保理決議第1542号)。
- (2)2009年10月、安保理は決議第1892号を採択し、MINUSTAHの活動期限を2010年10月15日まで延期することを決定。
- (3)2010年1月12日にハイチで発生した大地震を受け、19日、安保理は、緊急の復旧・復興・安定化努力を支えるため、MINUSTAHの軍事要員を2,000人及び警察要員を1,500人増員する決議第1908号を全会一致で採択。
- (4)6月4日、安保理はMINUSTAHの警察要員を更に680人増員する内容の決議第1927号を採択。
2.MINUSTAHの任務
- (1)安全かつ安定的な環境の確保(武装解除・動員解除・社会復帰,警察・沿岸警備隊への支援等)
- (2)政治プロセス支援(地方選挙、議会選挙及び大統領選挙に関する支援等)
- (3)人権(女性や児童の人権擁護に関し暫定政府や人権団体との協力、帰還民・避難民の人権状況を監督するためUNHCRと協力等)
3.MINUSTAHの概要(2010年6月末現在)
- 本部所在地:ポルトープランス
- 規模:11,578名
(警察要員(個人)1,092名、警察部隊要員1,877、軍事部隊要員8,609名)
- 要員派遣国:54カ国
4.我が国要員の派遣状況(2010年7月末現在)
我が国は、決議第1908号による軍事要員増員を受けて、自衛隊施設部隊223名、司令部要員2名及び自隊支援要員106名の331名からなる国際平和協力隊を派遣している。
5.MINUSTAHの組織

( )は、MINUSTAHへ派遣されている我が国要員の派遣人数
(2010年6月末現在)