外交政策

平成25年6月4日
7か国政府ハイレベル代表が武器貿易条約(ATT)への署名開放を歓迎し,早期批准を促す

 本日,ATTは,国際連合において署名のために開放される。これは,歓迎すべき極めて重要な画期的な出来事であり,通常兵器の国際貿易を効果的に規制するための共通の基準を設定する包括的な条約を獲得するために払われた7年にわたる努力が結実したものである。本条約は,人権及び国際人道法に対する国連のコミットメントを明確に示すものである。
 
我々,ATTにかかる国連総会決議の原共同提案7か国の代表は,その多くが閣僚級に代表される多数の国々が本日,本条約に署名することに勇気づけられるものである。
 
本条約が可及的速やかに発効し,効果的に実施されることが不可欠である。その結果,はじめて国際社会は,世界中において筆舌に尽くしがたい人々の苦しみを引き起こし,平和,安全保障,安定及び人権を損なう規制されない非合法な通常兵器の貿易に対処するための有効な手段を得ることになる。原共同提案国は,今後未だ存する多くの困難について十分に留意しつつ,本条約の早期発効及び効果的な実施を得るために,他国の政府及び市民社会とともに引き続き尽力する。
 
我々は,全ての国に対して,できるだけ早期に本条約を署名・批准するためにあらゆる努力を払うことを要請する。 2013年4月2日,国連総会は,圧倒的多数をもって本条約を採択した。 今,我々は,本条約が,速やかにかつ効果的に実施されるよう,同様のコミットメントを前進させ,可能な限り多くの国々による本条約の署名・批准を得る必要がある。 その時においてのみ,ATTは人命を救い,安全な,より公平な世界を実現することができるだろう。

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