平成20年10月21日
- 10月21日(火曜日)、我が国政府は、レヴィー・パトリック・ムワナワサ(H. E. Mr. Levy Patrick Mwanawasa) 大統領の急逝という不測の事態により、10月30日(木曜日)に行われることとなったザンビア共和国における大統領補欠選挙の公正かつ円滑な実施を支援することを目的として、選挙のための信託基金を運用する国連開発計画(UNDP)を通じ、約120万ドル(約1億3560万円)の緊急無償資金協力を行うことを決定した。
- 我が国の支援は、本選挙に必要な資機材(投票用テント、投票所用ランタン、投票用紙・封筒、投票者確認用インク、投票用紙輸送費)の調達に充てられる。
- 我が国は、本年5月に横浜にて開催した第4回アフリカ開発会議(TICAD IV)において、「人間の安全保障の確立(平和の定着・グッドガバナンス及びMDGs達成)」を対アフリカ支援の3本柱の一つとして掲げており、アフリカにおけるグッドガバナンス促進に一層貢献すべく、今回の緊急無償資金協力を実施することとした。
(参考1) 2008年6月、アフリカ連合(AU)総会出席のためエジプトを訪問中であったムワナワサ大統領は、脳卒中で倒れ、パリに緊急移送された後、8月19日に約3年の任期を残したまま急逝した。同国憲法第38条は、現職大統領が死去し、空席となった場合、90日以内に大統領補欠選挙を実施する旨定めている。ザンビア政府は、本補欠選挙を本年10月30日に実施することを決定。8月29日、ザンビア財務・国家計画省は、緊急ドナー会合において、本補欠選挙を行うためには、緊急資金的支援が必要である旨のアピールを実施。本件緊急無償資金協力は右緊急アピールに応えたもの。
(参考2) 今後の選挙スケジュール予定
- 10月30日 補欠選挙投票
- 10月31日~11月2日 投票結果開票・集計
- 11月3日~9日の間 投票結果発表