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タイ ・ 水道技術訓練センター(NWTTI)

1.評価対象プロジェクト・プログラム名:
 タイ国水道技術訓練センター(NWTTI)

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2. 国   名: タイ
実施機関名: 首都圏水道公社(MWA)
地方水道公社(PWA)
3.援助形態
(1) 無償資金協力(一般プロジェクト無償):85,86年度、18億円
(2) プロジェクト方式技術協力:
フェーズI:1985年12月~1991年11月
 長期専門家派遣 42名、短期専門家派遣 29名、
 研修員受入 32名、機材供与 186百万円
フェーズ II:1994年9月~1999年8月
 長期専門家派遣 13名、短期専門家派遣 49名、
 研修員受入 22名、機材供与 464百万円
4.評価実施機関名:在タイ国大使館
5.現地調査実施期間:2000年3月29日(コンケン)
6.プロジェクト・プログラムの分野:社会基盤
7.政策目的又は政策の方向性
 社会セクター支援(保健衛生面への支援)、地方開発、経済基盤整備
8.当該プロジェクト・プログラムの目的
 技術訓練センターを建設し、水道技術者の育成を図ること。プロジェクト方式技術協力については、フェーズIでは、「水道計画」「水道経営」「浄水及び水質管理」「配水管の維持管理」「電気・機械設備」といった分野での基本的な技術移転、また、フェーズIIでは、より高度な技術の移転を目的としたNWTTIの教育訓練、研究開発、情報交換機能の強化を目的に行われた。
9.評価結果:
 無償資金協力では、中央訓練センター並びにチェンマイ及びコンケンの地方水道技術訓練センターが建設された。タイ国は、第8次国家経済社会開発計画において「水源開発と用水確保」の重要性について取り上げるなど、その開発政策において水道事業を重視していたこと、また、水道はいわゆるベーシック・ヒューマン・ニーズに当たり、衛生水準の向上、地方開発、経済基盤整備に欠かせない要素であり援助の必要性が高い分野であることから、水道技術訓練センターの建設の妥当性は高いと評価できる。
 現地調査を行ったコンケン・センターでは、無償資金協力により建設された施設や供与された機材が維持管理の努力により活用されていることが確認された。
 プロジェクト方式技術協力についても、フェーズI、フェーズIIともに概ね当初目標を上回る実績を残していることが確認された。具体的には、フェーズIの訓練者数は1,508名(当初目標1,325名)、フェーズIIの研修コースの受講者数は1,050名(当初目標950名)に達し、当初の予定を上回った。また、フェーズIIでは、33項目の研究の実施、35回のブリーフィング・セッション、17回の特別講義、ワークショップ等が行われた。これらの研修事業は、プロジェクト終了後もフェーズI、フェーズIIの成果を取り入れる形で継続されていることが確認された。 さらに、JICAのスキームを用いて周辺国を対象に第3国研修事業が実施されているほか、WHO等の拠出を得て周辺国の研修生を受入れた研修事業を行なう等、同技術訓練センターは、周辺国に対する広域的な協力にも役立っている。
10.提言(今後のフォローアップ、改善すべき点、政策的な観点からの提言):
 本センターの機能を活用して周辺国に対する広域的な協力を推進していくことが有意義。
 また、水源汚染や漏水問題といったタイの水道の抱える問題は解決されておらず、環境保全、水源開発を所管する機関との連携や、効率的な水道行政の確立、安定した効率的な経営の下での計画的な水道整備の実施が今後の課題である。
11.外務省からの一言:
 21世紀は、水の世紀とも言われ、地球規模の水問題がクローズアップされている中で、我が国がホスト国となり、2003年3月に「世界水フォーラム」を開催予定であり、水は今後とも重要な分野となると考えられる。


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