注1: | 本評価は未だ実施中の計画を評価したものである。 |
注2: | 1996年から2000年までの「第九次五カ年計画期間」は中国環境保全事業における第一回目の汚染対策キャンペーンの時期である。この期間に、中国政府は一連の総合的環境保全措置を実施した。主要汚染物質の総量規制計画、工業企業汚染物質の排出基準達成計画及び都市の環境機能区基準達成計画などの計画は顕著な成果をあげ、全国の汚染物質排出総量は1970年代からの初めてのマイナス成長となっている。 |
<表>サブプロジェクトの事業概要 |
事業名 | サブプロジェクト | 事業概要 | ||
1.柳州酸性雨及び環境汚染総合整備 | 都市ガス供給事業 | 既存ガスプラントの供給量 を増加させて都市ガスを供給するほか、LPGの供給施設の能力を引き上げることにより、ガス利用率を高める。 | ||
ゴミ処理場建設事業 | ゴミ埋立処分場を建設する。 | |||
コークス炉ガス脱硫 | コークス炉ガス精製装置の能力不足を補い、併せて、排水処理を行うための設備を設置し、大気汚染物質及び水質汚濁物質の排出削減を図る。 | |||
工場排気ガス処理事業 | 工場の硝酸製造工程に排ガス処理装置を設置し、大気汚染物質の排出削減を図る。 | |||
フ フ ホ ト ・ 包 頭 環 境 改 善 |
フ フ ホ ト 環 境 改 善 |
都市ガス供給事業 | ガスパイプラインを敷設し、市内にガスを供給する。 | |
熱供給事業 | 熱水製造工場を建設するとともに、同工場で発生した熱水を供給するための施設を建設し、市内に熱を供給する。 | |||
炭化カルシウム炉移転更新 | 老朽化した炉を移転して更新し、大気汚染物質の排出削減を図る。 | |||
工場廃水処理 | 排水の量を減らすため製造工程を改善するとともに、新しい廃水処理設備を建設し、処理後の廃水が環境基準に合致するようにする。 | |||
工場ボイラー更新 | 老朽化したボイラーを新しいボイラーと代替し併せて発電を行うことにより、大気汚染物質の排出削減を図る。 | |||
工場廃水処理 | 旧式化した排水処理工程を更新し、排水、汚染物質の排出量 削減を図る。 | |||
包 頭 環 境 改 善 |
都市ガス供給事業 | ガス製造プラントを新設し、合わせて対応するガスパイプラインを敷設し、市内に都市ガスを供給する。 | ||
熱供給事業 | 熱水製造工場に熱供給用ボイラーを増設するとともに、発生した熱を供給するための施設を建設し、市内に熱を供給する。 | |||
環境モニタリング設備購入 | モニタリング施設の更新及び導入により、モニタリングセンターを充実させるとともに、研究設備を拡充する。 | |||
工場排気処理 | 旧式化している工場の移転新設により大気汚染物質及び水質汚濁物質の排出削減を図る。 | |||
工場移転 | 都市部にある工場を移転するとともに、工程改造を行い、都市部環境への負荷の低減を図る。 | |||
石炭灰利用 | 石炭燃焼により発生する灰を原料にブロックを製造するプラントを建設し、同石炭灰による環境負荷の低減を図る。 | |||
COガス回収 | 空中に放散されている炉からのCOガスを回収、利用する設備を設置し、エネルギーの効率的利用及び大気汚染物質の排出削減を図る。 | |||
蘭州環境整備 | 都市ガス供給事業 | 既存ガスプラントの供給能力に対応するガスパイプラインを敷設することで、市内の都市ガスの供給を増強し、消費される石炭量 を削減する。 | ||
熱供給事業 | 既存熱電プラントに対応する熱供給パイプラインを敷設し、市内に熱を供給することで、消費される石炭量 を削減する。 | |||
汚水処理事業 | 汚水処理場を建設するとともに下水管網を建設し、汚水を処理する。 | |||
上水道拡充事業 | 既存の浄水場を拡充するとともに、配水管網等を建設する。 |
![]() 図1 柳州市95-2000年主要汚染物質濃度経年変化 |
![]() 図2 蘭州市95-2000年主要大気汚染物質濃度経年変化 |
![]() 図3 フフホト市95-2000年主要汚染物質濃度経年変化 |
![]() 図4 包頭市95-2000年主要汚染物質濃度経年変化 |