広報・資料 報告書・資料

中華人民共和国
北京十三陵揚水式発電事業

(2000年3月、在中華人民共和国大使館)

<プロジェクト概要>

援助形態 有償資金協力
協力年度 1991年3月
協力金額 130億円
相手国実施機関 国家電力公司
協力の内容 急増するピーク電力需要と負荷格差の拡大に対し、需要にあわせて効率的な電力供給を行う調整用の電源として北京市郊外の十三陵に揚水式発電所を建設。


<評価要旨>

1. 案件の維持・管理

 事業完成後の効率的な管理体制がとられ、トラブルや問題の発生はなく、案件の維持・管理は良好に行われている。

2. 案件の選定・形成の適正度

 急増するピーク電力需要と負荷格差の拡大に対し、効率的な電力供給を行う調整用の電源として建設されたが、電力需要と負荷格差は年々拡大しており、北京地域の周辺には大規模な水量発電所を建設する適切な場所がないことから、プロジェクトの選定及び形成は適正であったと判断される。

3. 当初目的の達成度及び効果

 事業の実施により電力供給能力及び電力のピーク需要の調整力が向上し、発電器の年間平均運行時間は2000時間と当初計画の1500時間を上回っている。また、年間の発電量も増加、安定傾向にある、

4. 環境への影響/WID(開発における女性)への配慮

 アクセス道路建設のため一部樹木の伐採等が行われたが、緑化に力を入れる等環境への影響には十分配慮している。発電機も地下にあり騒音の問題もなく、発電用の水量確保にあたり農業用水等への影響はない。
 本事業自体、特に女性に関するものではないが、雇用、待遇面等において男女を差別していない。

5. 今後必要なフォローアップ及至アフターケアー

 特になし

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