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まえがき



 本報告書は、ザンビア共和国における我が国の経済協力が同国の社会経済開発及び民生向上にいかなる効果を上げているかを現地踏査に基づき調査・分析し、今後のプログラムや援助政策に反映させることを目的とした国別評価報告書である。今回の評価では、アフリカ地域の重点援助国であるザンビア共和国を取り上げ、同国において過去実施された我が国の開発援助の事後評価を行った。
 国別評価調査団は、半澤和夫(日本大学助教授)、若井晋(東京大学教授)、浜野隆(武蔵野女子大学講師)、松本茂(元国際開発センター研究員、現関西大学経済学部講師)、の4名の専門家及び外務省評価室職員により構成され、2000年1月に現地調査を実施した。
 1988年に実施された前回のザンビア共和国国別評価から既に10年以上が経過し、その後同国の国内情勢・政府の政策が大きく変遷してきている中、現在、同国は、貧困削減、HIV/AIDS対策等の多くの開発問題に真摯に取り組んでおり、我が国の経済協力に対する強い援助ニーズを持つと考えられる。
 本調査の結果が、我が国における対ザンビア共和国援助の一層の効率化、並びに困難な貧困削減問題を抱える同国への今後の支援に役立てば幸いである。
 なお、現地調査及び本報告書の取りまとめに際し、外務省経済協力局をはじめ、在ザンビア共和国日本国大使館、国際協力事業団ザンビア事務所、ザンビア政府諸機関、国際機関等の多くの方々から多大なる御協力並びに御支援を得たことに深甚なる謝意を表したい。

ザンビア国別評価調査団団長
日本大学助教授
半澤 和夫
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