1. 評価対象プログラム名:エイズ対策血液検査医療特別機材供与 | |||||
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3.援助形態:医療特別機材供与(単独機材供与) 実施年度 供与金額 1998年度 2,617万円 1999年度 2,363万円 2000年度 2,260万円 2001年度 2,142万円 |
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4.評価実施機関名:在タンザニア日本国大使館 | |||||
5.現地調査実施期間:2002年4月1日~5日 | |||||
6.プログラムの分野: 保健・医療 | |||||
7.政策目的または政策の方向: 人口・エイズ及び子供の健康問題への対応並びにその一環としての基礎的保健医療サービス向上。 |
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8.プロジェクトの目的: 当国で深刻化しているエイズ問題に対し、これ以上の蔓延を防ぐため、エイズ感染者の早期発見・診断、予防教育、二次感染防止対策が必要とされている。本件は、エイズ検査体制の確立及び輸血・献血をする際に安全な血液を確保できるように必要な機材を供与し、エイズ検査体制強化、エイズ予防を計ることを目的としている。 |
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9.評価結果: 当国においては、年間約15万件の輸血が行われているが、エイズ検査キットの不足から安全な輸血の実施に支障をきたしてきた。わが国は、かかる検査キットの不足を解消するため他の援助国・機関と協力し、毎年約76,000件分の検査キットを1998年度から2001年度まで継続して供与してきており、これは輸血件数の全体数の約50パーセントを占め、プロジェクトの目的達成に大きく貢献している。 具体的には、国家エイズ対策委員会が掌握している2000年に行われた128,595件の輸血の凡そ60パーセントがわが国の検査キット支援により検査が行われており、全体の献血者の9.9パーセントがHIVに感染していたことから、わが国の支援により凡そ7,600人のタンザニア人に対する、輸血によるHIV / AIDSへの二次感染を防いだことになる。 |
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10.提言: 2000年7月の沖縄感染症対策イニシァティヴならびに2001年2月の当国への日米合同プロジェクト形成団(保健・医療分野)派遣もあり、エイズ対策への支援の期待が当国では非常に高く、本件分野で一般無償資金協力分野を含めた更なる支援が必要と考えられる。 |
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11.外務省(本省)からの一言: ニーズ、先方のチェック体制、管理体制を踏まえ今後の支援について検討していきたいと考えています。 |