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外国援助まちの施設整備計画をから脱却して、自立した水道整備計画をたてて実行できるよう水道財政を健全化させることが必要である。水道事業が政府補助金から脱却するためにも、需要水量と漏洩を抑制する料金体系に改めること。ただし、貧困層に対するミニマムな配慮が必要である。 |
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料金(改訂)設定や収支バランスのとれた経営や運営などのソフトや水道システム全体の効率的な管理システムをマネージメントできる組織(Institutional Capacity Building)および人材(Personal Capacity Building)の育成に取り組むこと。 |
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水供給セクターと環境セクターの両者にかかわる下水処理と処理水の循環再利用計画を優先的に進め、地域の水環境と水資源を保全すると同時に有効かつ効率的に水供給のポテンシャルを高めるための持続的な開発・管理プログラムを策定に協力すること。エジプトの持続的・循環型社会を形成するために、環境開発・管理型プログラムの策定にあたってはキャパシティービルディングの視点が欠かせない。 |
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局所的な水不足解消を事業のターゲットにした量的拡張主義の開発妄想から、節水や有効利用を含む需要コントロールへのパラダイム変換が必要である。開発から管理へ協力の方向性を変換していくことが肝要であり、特にデマンド(水需要)マネージメンとリスクマネージメント(危機管理)は重要であり、組織制度・料金制度を含む国レベルの総合的なマネージメント・マスター・プラン(Water Supply Management Master Plan of Republic of Egypt)の策定に協力すること。 |