参考資料1
パタゴニア海域の重要水族調査の概要
南米南部のチリとアルゼンティンの南部地方はパタゴニアと呼ばれ,大西洋側(アルゼンティン側)は単調な海岸線と世界最大といわれる広大な大陸棚を有している。パタゴニア海域には水産資源が豊かであると予想されていたが,本格的な実態調査は,我が国の海洋水産資源開発センターによるものが最初である。
チリ側では遠洋底曳網漁船・第72あけぼの丸(約3,200トン)で1年間(1976年8月-1979年10月)に1,047点の試験操業を行い,アルゼンティン側では遠洋底曳網漁船・深海丸(約3,400トン)で1年間(1978年4月-1979年4月)に151点の試験操業を行った。この時のアルゼンティン側調査はINIDEPとの共同調査であった。
アルゼンティン海域の主要魚種の推定資源量(単位:千トン)
| 魚 種 |
推定資源量 |
| アルゼンティン・ヘイク(ハブシ) |
3,912-3,927 |
| ニュージーランドヘイク |
934 |
| デコラ(ホキ) |
2,069 |
| パタゴニア・ミナミダラ |
3,247 |
| サリロタ |
491 |
| リング |
570 |
| オオクチ |
108 |
| ヨコイソコダラ |
624 |
| アルゼンチン・イレックス |
2,605 |
| 全底魚種 |
19,611 |