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ミレニアム開発目標(MDGs)における日本の取組
理数科教育改善プロジェクト

項目 内容
国名 セネガル共和国
案件開始日 平成19年12月
案件終了日 継続中
案件概要 1.要請背景

 PREMSTとは、フランス語で“Le Projet de Renforcement de l'Enseignement des Mathematiques, des Sciences et de la Technologie”という長い名前の頭文字を取ったもので、日本語名は「理数科教育改善プロジェクト」。2007年12月から2011年8月までの3年半に亘って、JICAとセネガル教育省の協力によって実施されている初等教育支援事業である。

 PREMSTは、2002年にケニアを拠点として設立されたサブサハラ・アフリカ域内連携ネットワーク(SMASE-WECSAネットワーク)の協力を受けて実施されている。ケニアでは、1998年より中等、初等を対象とした理数科教育強化プロジェクト(SMASE)を実施し、多くの人材を育ててきた。今ではSMASEで育ったケニア人が「アフリカ人専門家」としてアフリカのさまざまな国で技術支援を行っている。

2.協力活動内容

 プロジェクトの正式な目標は、現職教員研修(INSET)を通じて、小学校教員の理数科教科の教授能力が向上することである。教員を育てるには、大きく分けて2種類の方法がある、1つ目は、日本の大学にもあるような教員養成課程において教員を育成することであり、初期教員養成(PRESET)という。2つ目は、現役で活躍している教員たちに対して研修を行うことで、現職教員研修(INSET)と呼ばれる。この2つのうち、PREMSTは後者の現職教員研修の促進を目指すもの。

 セネガルにおいては、CAP(Cellule d'Animation Pedagogique)という教員たちの自主勉強会が30年前から存在しているが、マンネリ化していて、効果的な活動ができていないのが現状である。そこで、日本の教育経験、且つSMASE-WECSAネットワークにおける経験を生かし、自主勉強会の活性化を目指している。

 セネガルでは、独立以来理数科の人気低迷が問題となっており、現在でも、例えば高校進学者で理数科を志望するものは全体の3分の1に過ぎず、また、近年行われた教育システム分析プログラム(PASEC)、MLAといった国際学力テストでは、セネガルは他のアフリカ諸国と比べても平均点にはるかに及ばず、算数のテストでは最下位に近いという結果となっている。以上のように、セネガルでは教育の質全体の改善が望まれるものの、特に理数科において事態は深刻であるといえることから、教員研修の中でも特に理数科に焦点を当てている。

 PREMSTの支援では、理数科に焦点を当てているが、理数科というのはあくまでもCAP活動を活性化させるための第一歩として考えられている。つまり、理数科を題材にしたCAPが活発になれば、授業改善のための活動を実践する教員たち自身によって、将来的に文系科目へ題材へ広げていくことが期待される。

事業事前評価 -
協力準備調査報告書 実施協議報告書(JICAホームページ) 他のサイトヘ
プロジェクト情報

JICAホームページ 他のサイトヘ
活動の様子(PDF)PDF

事後評価 -

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