ODA「見える化」サイト
項目 | 内容 | |
---|---|---|
国名 | ケニア共和国 | |
案件開始日 | 平成15年7月 | |
案件終了日 | 平成20年12月 | |
案件概要 | 1.要請背景 | ケニアは、2020年までに産業構造を工業化することを目標とし、産業発展に資する人材育成を進める必要があり、初・中等教育における理数科教育の改善が緊急の課題となっている。この課題に取り組むため、日本政府はケニア政府の要請を受け、現職教員研修を通じた中等理数科教育の改善を目標とする「中等理数科教育強化計画(SMASSE)」を9県(ディストリクト)を対象に1998年から5年間実施した。 SMASSEでは、中等理数科目における生徒中心型の教授・学習を目指し、実験・実習の実施及び教師の創意工夫の促進を目指すASEI (Activity, Student, Experiment, Improvisation)と呼ばれる授業改善アプローチを導入した。また、教員の授業内容や生徒の到達度のモニタリングを通し、ASEIアプローチに基づく授業の計画を改善していくPDSI (Plan, Do, See, Improve)というサイクルの定着化を推進した。 5年間の活動の結果、現職教員研修システムが中央及び地方で構築され、非対象地域と比較した場合、教員研修による授業改善と教員の資質向上に対するインパクトが認められた。本研修の全理数科教員への普及を望む声があがり、2003年よりフェーズ2を開始した。 また、ケニアの経験は、理数科教育の低迷という同様の問題を抱えるアフリカ諸国へも普及されるべきであるという要望が高く、2001年にSMASSEプロジェクトを事務局としてアフリカ域内連携ネットワーク「SMASSE-WECSA (Strengthening of Mathematics and Science Education - Western, Eastern, Central and Southern Africa)」が設立された。 |
2.協力活動内容 | 授業改善アプローチ(ASEI/PDSIアプローチ)に基づく1)研修事業のケニア全国での実施と2)理数科授業改善運動のアフリカ周辺諸国への波及を2本柱とし活動を実施した。 1)(ケニア国内)中央研修センターを核とする全国の理数科教員を対象とした現職教員研修システムを確立し、フェーズ2期間中に約1.5万人に対する研修を実施(フェーズ1期間と合わせると約2万人)。研修は年1回、4年間継続。 2)(アフリカ域内)域内連携ネットワーク加盟国の拡大、理数科教育促進のためのプロジェクト拡大。2001年設立時点の加盟国は11カ国、平成20年12月時点の加盟国は34カ国1地域に拡大。 |
|
事業事前評価 | JICAホームページ(PDF)![]() ![]() |
|
協力準備調査報告書 | 実施協議報告書(JICAホームページ) ![]() |
|
プロジェクト情報 | ||
事後評価 | - |
Adobe Systemsのウェブサイトより、Acrobatで作成されたPDFファイルを読むためのAcrobat Readerを無料でダウンロードすることができます。左記ボタンをクリックして、Adobe Systemsのウェブサイトからご使用のコンピュータのOS用のソフトウェアを入手してください。