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タンザニアに対する円借款に関する書簡の交換について

平成25年5月30日

  1. 本30日(現地時間同日),タンザニア連合共和国のダルエスサラームにおいて,我が方岡田眞樹駐タンザニア大使と先方ラマダニ・キジャ財務次官(Mr. Ramadhani M. Khijjah, Permanent Secretary, Ministry of Finance)との間で,34億4,300万円を限度とする円借款「小規模灌漑開発計画」に関する書簡の交換が行われました。
  2. 対象案件の概要

     この協力は,タンザニア全土を対象に,灌漑施設の建設や改修,関連機材の調達を,世界銀行との協調融資で行うものです。タンザニアでは多くの小規模農家が雨水に頼った自給自足型の農業に従事しています。農業生産の向上を目指す観点からは,灌漑開発を進めることが重要ですが,資金不足により十分に進んでいません。この協力により,同国内における灌漑面積が増加するとともに,コメを中心とする農業生産量及び生産性の増加が期待され,ひいては小規模農家の生計向上,貧困削減及び生活環境の改善が期待されます。
     なお,我が国はサハラ以南アフリカのコメの生産量を2008年からの10年間で倍増させる取組「アフリカ稲作振興のための共同体(CARD)」を支援しており,この協力はその一環として実施するものです。
  3. 供与条件

    (1)金利(無利子近似条件を適用):年0.01%
    (2)償還期間:40年(10年の据置期間を含む)
    (3)調達条件:一般アンタイド
  4. 上記案件については,我が国の2013年以降の気候変動対策に関する途上国支援の一環として実施するものです。我が国は,すべての国による公平かつ実効性のある国際枠組みの構築に向け,引き続きインドと気候変動分野で協力していきます。


(参考)
  • タンザニア連合共和国は,東アフリカのインド洋に面し,面積約94万5,000平方キロメートル,人口約4,622万人(2011年,世銀),人口1人当たりのGNI(国民総所得)は540米ドル(2011年,世銀)。
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