平成24年10月10日
本10日,東京において,玄葉光一郎外務大臣とザンビアのギブン・ルビンダ外務大臣(Honourable Given Lubinda, MP, Minister of Foreign Affairs of the Republic of Zambia)との間で,ザンビア・ボツワナ国境の橋梁建設に係る円借款「カズングラ橋建設計画」に関する書簡の交換が行われました。また,それに先立ち9日(現地時間),ボツワナ共和国の首都ハボローネにおいても,小林弘裕駐ボツワナ大使とボツワナのパンドゥ・スケレマニ外務・国際協力大臣(Honourable Phandu T.C. Skelemani, Minister of Foreign Affairs and International Cooperation of the Republic of Botswana)との間で同計画への円借款に係る書簡の交換が行われました。
この円借款の限度額は,対ザンビア28億7,700万円,対ボツワナ87億3,500万円,合計116億1,200万円です。
この計画は,ザンビア・ボツワナ両国国境に位置するザンベジ川に橋梁(930メートル,片側一車線,鉄道併用),アクセス道路(計約10キロメートル),及び国境管理施設(両国それぞれ1か所,OSBP:One Stop Border Post)を建設するものです。対象区間は,南アフリカのダーバンから,ボツワナ,ザンビア,コンゴ民主共和国へと至る国際幹線道路である「南北回廊」上に位置していますが,これまで橋梁がなく,フェリーによる輸送のみに頼っており,この区間の輸送は著しく非効率となっていました。この計画の実施により両国国境における輸送能力が大幅に改善され,「南北回廊」周辺地域における物流が一層活発化し,南部アフリカ地域の経済発展や地域統合に貢献することが期待されます。
供与条件
(1)対ザンビア共和国(28億7,700万円)
ア 金利:年0.01%
イ 償還期間:40年(10年の据置期間を含む。)
ウ 調達条件:一般アンタイド
(2)対ボツワナ共和国(87億3,500万円)
ア 金利:年1.2%(ただし,コンサルティングサービス部分は年0.01%)
イ 償還期間:25年(7年の据置期間を含む。)
ウ 調達条件:一般アンタイド
我が国は,2008年5月の第4回アフリカ開発会議(TICAD IV)にて採択された横浜行動計画において広域インフラの整備を支援の重点分野として掲げており,この計画はその代表的案件の一つとなるものです。
また,この案件は,アフリカ民間セクター開発のための共同イニシアティブ(EPSA for Africa)に基づきアフリカ開発銀行とともに協調融資を行うものです。
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