平成25年3月18日

1. 3月15日（現地時間同日），ガーナ共和国の首都アクラにおいて，我が方二階尚人駐シエラレオネ大使（ガーナにて兼轄）と先方オスマン・F・ヤンサニ 在ガーナ高等弁務官（H.E. Mr. Osman F. Yansaneh High Commissioner of the Republic of Sierra Leone to the Republic of Ghana）との間で3億6,000万円の無償資金協力（食糧援助）に関する書簡の交換が行われました。
2. この協力は，同国民の主要な食糧である米の調達に必要な資金を供与するものです。同国は，現在，紛争後の復興期にあり，治安も徐々に安定してきていますが，依然として，特に農村部に貧困層が多く，また，避難民の帰還後も農業インフラの整備が進んでいないため，食糧不足が深刻な問題となっています。この協力により食糧不足が緩和され，食糧価格の安定と同国の貧困削減に寄与することが期待されます。
3. 我が国は，2008年の第4回アフリカ開発会議（TICAD IV）において，アフリカ諸国の農業・食料分野における取組への協力を強化することを表明しており，本件協力はこれを具体化するものです。

（参考）
シエラレオネ共和国は，アフリカ西部に位置し，面積約7.2万平方キロメートル，人口約600万人（2011年，世銀），1人あたりのGNI（国民総所得）340米ドル（2011年，世銀）。