
国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)を通じたパレスチナ難民に対する無償資金協力(食糧援助)に関する書簡の交換について
平成24年12月12日
- 本12日(現地時間同日),ヨルダン・ハシェミット王国の首都アンマンにおいて,我が方小管淳一駐ヨルダン大使と先方フィリッポ・グランディUNRWA事務局長(Mr. Filippo Grandi, Commissioner-General, United Nations Relief and Works Agency for Palestine Refugees in the Near East)との間で,パレスチナ難民に対するUNRWAを通じた食糧援助として,総額6億3千万円の無償資金協力に関する書簡の交換が行われました。
- 近年の食糧価格高騰や,イスラエル政府による被占領パレスチナ地域における人や物資の移動制限により,パレスチナ難民に対する食糧供給が大きく影響を受けているほか,「アラブの春」を受けた中東地域の治安の悪化,特にシリアにおける内戦の影響を受け,シリア国内等におけるパレスチナ難民の生活環境が極端に悪化しており,これらの地域においてパレスチナ難民に対する人道支援のニーズが高まっています。
- 今回の食糧援助により,パレスチナ自治区,レバノン,シリア及びヨルダンに滞留するパレスチナ難民のうち,約30万人の重貧困者層に対して主食の小麦粉や豆類等を提供することが可能となり,パレスチナ難民の置かれた深刻な人道状況の緩和に繋がることが期待されます。