平成22年3月4日

1. 本4日（木曜日）（現地時間同日）、シリアの首都ダマスカスにおいて、我が方国枝昌樹駐シリア国大使と先方アーミル・ホスニ・ルトゥフィ国家企画庁長官（H. E. Dr. Amer Husni Lutfi, Head of State Planning Commission）との間で、5億6,000万円の環境プログラム無償資金協力「太陽光を活用したクリーンエネルギー導入計画（Project for Introduction of Clean Energy by Solar Electricity Generation System）」に関する書簡の交換が行われました。
2. 本件協力は、首都ダマスカスとヨルダン国境を結ぶ幹線道路の主要地点に太陽光パネル街灯システムを設置するものです。同幹線道路は、現在、夜間でも交通量が多いにもかかわらず、大部分で街灯が未設置のために、危険な状況にあります。
3. 本件は、「鳩山イニシアティブ」の一環として実施されるものであり、シリアでは、石油生産が減少傾向にある一方、電力需要は急増しているところ、再生可能エネルギーの導入を推進しています。本件協力により、シリア国内の排出削減に貢献し、また、我が国の優れた環境関連技術がシリアに広く紹介され、その普及促進に貢献するとともに、幹線道路に街灯が設置されることで、交通の安全が向上することが見込まれます。

（参考）

1. シリアは、面積18.5万キロメートル、人口2,020万人（2008年、世銀）、人口一人あたりのGNI（国民総所得）2,090米ドル（2008年、世銀）。
2. 案件位置図・参考図（PDF）

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