平成18年12月8日
1. 起工式概要
平成18年11月20日、アフガニスタンのカブール国際空港において、平成17~19年度対アフガニスタン無償資金協力「カブール国際空港ターミナル建設計画」の起工式が開催された。同起工式は、カルザイ・アフガニスタン大統領及び総理特使としてアフガニスタンを訪問中の関口外務大臣政務官をはじめ、アフガニスタン政府及び国際社会から約200人の出席を得て盛大に開催された。
本案件は、アフガニスタン政府としても非常に重要視しているプロジェクトであり、また我が国支援の中でも象徴的な地位を占めるものであることから、関口総理特使のアフガニスタン訪問中というタイミングで起工式を開催できたことは、アフガニスタンにおける我が国支援の広報効果を高める上で大変有効であった。本件起工式の模様はアフガニスタンのメディアに大きく報道された。
起工式の模様
起工式の模様(カルザイ・アフガニスタン大統領)
2. 案件概要
アフガニスタンにおいて、航空分野の復興により人・物の円滑な流れを確保することが必要であるが、カブール国際空港の施設は紛争により破壊され、現在のピーク時の旅客数を取り扱うには床面積が圧倒的に不足している。また、国際線と国内線の旅客が混在し、テロ対策として厳重な安全対策が不十分である。以上に鑑み、カブール国際空港の既存ターミナルの西側に国際線専用のターミナルを建設し、同空港の旅客及び物の移動、運搬の流れの改善と旅客サービスの向上を図る。また、既存ターミナルを国内線専用とすることにより、出入国の厳格な管理を可能とするもの。
●供与施設等:
国際専用ターミナルビル(幅112m、奥行き58m、延べ床面積約8,000m2の2階建て)、ユーティリティービル、X線検査機、金属探知器等の保安機器など