平成17年11月
11月16日、17日、JAXA種子島宇宙センターにおいて、「弾道ミサイルの拡散に立ち向かうためのハーグ行動規範(HCOC)」の信頼醸成措置として、HCOC参加国による国際視察を行った。本件視察には、米、仏、加、露、独、ノルウェーの6カ国の代表が参加した。
種子島宇宙センターにおいて、各国代表者は、打ち上げをひかえ射場に設置されているH2Aロケットを視察するとともに、ロケット打上の頭脳となる総合指令棟や人工衛星追跡ネットワークの一局として、人工衛星の追跡及び衛星のテレメトリーデータの受信等を行う増田宇宙通信所等同宇宙センター等の諸施設を視察した。
今回の国際視察を通じて、JAXA種子島宇宙センターにおける打上は、民生用ロケットであることを実際に確認し、HCOCの信頼醸成措置との関連で、我が国の宇宙政策への認識を深めてもらう良い機会となった。
我が国としては、従来から、弾道ミサイルの不拡散を強く支持しており、HCOCの創設にあたって積極的な役割を果たしてきている。今回の視察は、このような努力を更に推し進め、HCOC参加国間の信頼の醸成に貢献する重要な機会となった。
なお、HCOC参加国による国際視察は、昨年12月にノルウェーで行われた視察に続き、今回が2回目の実施であり、今後、他のHCOC参加国がHCOC信頼醸成措置としての国際視察を実施することが期待されている。
(参考)
注)HCOCの信頼醸成措置は以下のとおり。