
弾道ミサイルの拡散に立ち向かうためのハーグ行動規範
(Hague Code of Conduct against Ballistic Missile Proliferation HCOC)
(第5回総会)
平成18年6月
6月22日及び23日、ウィーンにて、弾道ミサイルの拡散に立ち向かうためのハーグ行動規範の第5回総会が開催されたところ、概要以下のとおり。
- HCOC参加国が前議長国(フィリピン)のこれまでの活動に謝意を表明するとともに、モロッコのHCOC議長就任(任期一年、2007年5月まで)を歓迎した。
- HCOC参加国が2005年の第60回国連総会における「HCOCに関する国連総会決議案」の採択及びHCOC参加国の増加(2006年6月現在124カ国)を歓迎した。
- 特に、北朝鮮が長距離弾道ミサイルの発射準備と見られる活動を行っていることに関し、HCOC総会の冒頭に行われる各国によるオープニング・ステートメントの中で、我が国、米、EU(EU25カ国に加え、加盟準備国等を含む合計37カ国を代表)、カナダ、オーストラリアより、このような北朝鮮の動きに対する深刻な懸念の表明及び北朝鮮に対するミサイル発射の自制を要求した。
- 我が国は、さらに、信頼醸成措置の一環として昨年11月に実施した種子島宇宙センターの国際視察の成果、事前発射通報の実施、HCOCの普遍化に向けた非参加国への働きかけなど、我が国の取り組みを紹介した。
- 次回会合については、2007年5月31日および6月1日、ウィーンにて第6回総会を開催することとなった。