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令和4年8月17日

在スロバキア大使館

 在スロバキア大使館は、毎年7月にスロバキアの首都ブラチスラバで日本夏祭りを行っております。今年の夏祭りでは岐阜市がブース出展を行い、来場者に対して、岐阜市のアピールを行いました。

1 日本夏祭りとは

 在スロバキア大使館では2016年より、日本夏祭りを実施しています。夏祭りでは、茶道、生け花、着付け、盆栽、囲碁・将棋といった伝統文化から、合気道、居合道、試し斬り等の日本武道、和食や邦楽コンサートといった様々な日本文化のプレゼンテーションやデモンストレーションをステージで行います。また、これらステージ上でのプログラムの他にも、折り紙、囲碁・将棋や書道を体験できるブース、日本酒を飲み比べできるブースも用意し、毎年多くのスロバキア市民に楽しんでいただけるイベントとなっております。2020年及び21年は新型コロナウイルス感染症の影響により開催中止となったため、2022年の今年は実に3年ぶり5回目の日本夏祭りを実施いたしました。

2 ブラチスラバと岐阜市のこれまでの関係醸成

 岐阜市は2016年12月に東京オリンピック・パラリンピック競技大会のスロバキアのホストタウンに登録されたことを機に、スポーツや文化などの幅広い分野でブラチスラバ市との交流を進めてきました。2017年7月に市長を団長とする岐阜市代表団がブラチスラバを訪問したことを皮切りに、スロバキア空手連盟や卓球連盟の選手・コーチの岐阜市への来訪、スロバキアパラリンピック委員会視察団のホストタウンにおける合宿施設への訪問など、東京2020大会に向けた相互往来が行われました。また、岐阜市は2018年及び19年の夏祭りにもブースを出展し、ブラチスラバ市民へ岐阜市を精力的にアピールするなど、これまで両市間の関係醸成のために積極的な活動を行ってきました。

3 当日の岐阜市ブースの様子

 夏祭り当日の岐阜市ブースは、多くの来場者により大変な賑わいとなりました。当日ブースに用意したうちわ、ノート、クリアファイル、マグネット、各種パンフレット(岐阜市観光案内、鵜飼、岐阜城)は全て来場者に配布され、特に当日は暑かったこともあってか、うちわが来場者に大変好評でした。また、当日会場に設置したポスターや写真のうち、来場者からの質問が特に集中したのが鵜飼、岐阜城及び織田信長であり、多くの来場者へ長良川で行われている長良川鵜飼漁の伝統や織田信長の功績を紹介できました。
 ここ数年、コロナ禍でブラチスラバにおいて岐阜市を紹介する機会が限られておりましたが、今回の夏祭りでは久々に岐阜市の魅力を直接市民の方々へ紹介でき、今後の関係醸成につながるイベントとなりました。

4 東京パラリンピック2020大会の金メダリストによるトークショー

 夏祭りでは、東京パラリンピック2020大会で金メダルを取った3名のアスリート(ベロニカ・ヴァドヴィチョヴァー氏(射撃)、サミュエル・アンドレイチク氏(ボッチャ)、マルティン・ストレハルスキー氏(ボッチャ))によるトークショーも行われました。3名からは、障害者スポーツならでは練習環境や課題、現地の無観客会場での試合の様子、選手村の過ごし方などについて話しました。また、サミュエル氏とマルティン氏は2019年3月に「スロバキアフェスティバル in Gifu」にて岐阜市を訪問しており、その際の現地の子供たちとのボッチャの試合の様子や、岐阜で受けたおもてなし、訪問した史跡や観光地についてもお話しいただけました。

  • (写真1)日本夏祭りで観光名所やスロバキア選手団訪問の様子を展示する岐阜市ブース
    日本夏祭りで観光名所やスロバキア選手団訪問の様子を展示する岐阜市ブース
  • (写真2)岐阜市ブースを訪れる現地スロバキア人の様子
    岐阜市ブースを訪れる現地スロバキア人の様子
  • (写真3)ステージにて東京パラリンピックや岐阜市訪問の様子を語るパラリンピック金メダリスト達
    ステージにて東京パラリンピックや岐阜市訪問の様子を語るパラリンピック金メダリスト達
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