グローカル外交ネット

令和3年7月21日

在重慶日本国総領事館
川畑暁絵

(写真1)大型モニターのある室内で話を聞く参加者たち 会場の様子

 2021年3月30日、重慶JWマリオットホテルにて、令和二年度天皇誕生日祝賀レセプションを開催しました。新型コロナウイルス感染対策のため、重慶市内在住の方限定で、人数を大幅に制限する形となりましたが、前年度は中止となったため、今回ようやく令和時代第一回目の天皇誕生日祝賀レセプションを無事に開催することができました。張玲・重慶市政協副主席を始めとし、約140名の当地関係者にご出席いただきました。

 昨年来、当地と日本との往来は大きく制限されている状況が続いていますが、今回のレセプションでは、そのような状況下ではありながら、中国国内で活動されている関係者の皆様とも協力し、下記のとおり様々な日本のプロモーションを行うことができました。

(写真2)日本酒及びカクテルを前に記念撮影 広島事務所による日本酒及びカクテルのPR

 重慶市は、広島市(1986年)及び水戸市(2000年)と、また、重慶市江津区は宮崎県都城市(1999年)と、巴南区は新潟県三条市(2019年)と友好都市締結を行っています。昨年は、巴南区と三条市友好都市締結1周年記念に、オンライン運動会を開催するなど、当館としても友好都市交流を積極的にサポートしています。今回のレセプションでは、広島県及び都城市のお酒に関するPRを実施しました。
 広島ブースでは、加茂鶴酒造の日本酒及び三幸食品の缶カクテルを提供し、甘くて飲みやすいフルーツカクテルは、特に当地の女性から大好評でした。また、都城市との関係では、霧島酒造の「黒霧島」を提供しました。焼酎は、現在当地でも購入可能ですが、まだ飲み方が十分に普及していないこともあり、日本酒やウイスキーほど認知度が高くありません。そこで今回は、当館がソーダ割の飲み方を紹介しながら提供したところ、こちらも大変好評でした。

(写真3)日本食コーナーでお寿司を振舞う職人たち 都城市の焼酎、新潟県産コシヒカリを使用したお寿司の提供

 友好都市以外にも、今回、静岡県上海事務所にもブース出展いただき、静岡県の観光プロモーションを行いました。日本への観光は制限されている状況でありながら、同ブースでは、熱心に話を聞く市民の姿が見られ、重慶市民の日本観光に対する関心の高さがうかがわれました。
 また、当地日本食レストランにも協力いただき、会場内には日本食コーナーを設置し、新潟県産コシヒカリを使用したお寿司を参加者に振舞いました。
 さらに、重慶生け花協会に依頼し、池坊、草月流、小原流の各流派の生け花作品を展示し、会場を華やかに彩りました。近年、当地では、生け花をはじめ、日本文化に対する関心がますます高くなってきています。この一年、当館が現地関係者と実施した生け花、和服、和菓子等の日本文化体験イベントや日本ウイスキー、日本酒レクデモ等のイベントはいずれも応募者が殺到するなど大好評でした。
 このように、当地では、様々な分野における日本への関心が非常に高くなっております。当館としては、一日も早くコロナが収束し、日中の往来が自由になることを心から願うとともに、今後も、今回のように、関係者と協力しながら、与えられた条件の中で時機を逃さず柔軟に、日本の魅力を積極的に発信していきたいと思います。

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