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「福島から感謝する」レセプション 食、観光、特産品を通じて福島の「いま」を伝える
(在ドイツ大使館)
在ドイツ日本国大使館総務儀典班
1 内堀福島県知事のドイツ訪問
本年4月、内堀雅雄福島県知事がドイツを訪問され、再生エネルギー分野等で協力関係にあるノルトライン・ヴェストファーレン州(以下、NRW州)及びハンブルク州に引き続き、ドイツ連邦政府関係省との意見交換のためにベルリンを訪問されました。この機会を捉え、在ドイツ日本国大使館は福島県との共催で「『福島から感謝する』レセプション」を開催いたしました。東日本大震災に際してドイツから様々な形で差し伸べられた連帯と支援に対する感謝の気持ちを伝え、また福島県の復興の現状と魅力について発信する貴重な機会となりました。
2 レセプションの概要


4月27日夜に大使公邸で開催されたレセプションにおいては、連邦議会議員、連邦政府・州政府関係者、日独交流団体関係者、シンクタンク関係者、在留邦人等をお招きし、約70名の皆様にご参加いただきました。
内堀知事からは、お集まりいただいた関係者を前に「福島の未来」と題したプレゼンテーションをいただき、自然、歴史・伝統、食に恵まれた福島県が、東日本大震災による複合災害に見舞われた後、除染やモニタリング検査、農産物輸出振興、日本酒等県産品のプロモーション、観光PR等インバウンド誘致の取り組みを通じ、復興に向けた歩みを着実に進めていることをご紹介いただきました。
その後の交流会においては、福島県産の日本酒やジュース、公邸料理人の調理による福島県産米や桃などの県産食材を使ったメニューや「いかにんじん」、「しんごろう餅」等の郷土料理が振る舞われました。「食」に加えて、福島県の観光PRパネルの設置や動画の上映、パンフレットの配布も行い、あわせて県特産品の展示やお持ち帰り用のお土産もご用意させていただきました。
準備に当たっては福島県の職員の皆様と何度も打ち合わせを重ねさせていただき、いかにして福島の現在の姿を招待客の皆様にお伝えするか、当日まで細部にわたり調整させていただきました。その甲斐あって、当日の行事は盛況のうちに終えることができ、招待客の皆様に福島についての理解を深めていただき、また存分にその魅力を堪能していただくことができたのではないかと思います。

3 福島県とドイツの「絆」
東日本大震災から10年以上が経過した現在においても、ドイツでは「FUKUSHIMA」は依然として注目を集め続けています。本年4月のG7気候エネルギー環境大臣会合出席のために来日したレムケ環境大臣が福島県を訪問し、また6月にはヴュストNRW州首相が福島県を訪問するなど、要人往来も再び活発になってきています。
そのような中で、大使館としても福島県の現状について積極的に発信し続けることで、より多くのドイツの方々に福島の「いま」を理解いただき、福島県とドイツとの間の絆を一層太く強いものにしていくことに貢献できればと考えております。