グローカル外交ネット
令和4年度地域の魅力発信セミナーの開催
令和4年10月18日
外務省地方連携推進室
- 10月14日、外務省は、山形県、岐阜県高山市、北海道札幌市及び青森県黒石市との共催で、令和4年度地域の魅力発信セミナーを都内の八芳園において開催し、駐日外交団、在日商工会議所、民間企業等の関係者約60名が参加しました。
- 第一部 プレゼンテーション
冒頭、外務省から菱山聡地方連携推進室長が開催の挨拶を行い、その後、共催の4自治体によるプレゼンテーションが行われました。
まず山形県は、幻想的な蔵王の樹氷と出羽三山の精神文化ツーリズムの舞台となる美しい杉並木の魅力とともに、蔵王の樹氷となるオオシラビソの枯死被害への対応や出羽三山の1つである羽黒山の老朽化していく杉並木の保護活動等、持続可能な観光地域経営を行っていることについて紹介しました。
高山市からは、田中明市長が登壇し、昭和61年の国際観光都市宣言以来始まった本格的な外国人観光客誘致や受入環境整備等を行ってきていること、姉妹友好都市との交流の紹介、高山市の豊かな自然や歴史・伝統などの魅力・価値の紹介とともに、海外との交流を通じて、伝統文化や地場産品の価値を向上させていく取組についても紹介しました。
札幌市は、北海道ならではのパウダースノーが魅力の雪山でのスキー体験だけでなく、札幌の食や雪まつり、札幌オリンピックなどの開催、各種娯楽も楽しめるバラエティ豊かなスノーリゾート「唯一無二の冬の国際観光都市 SAPPORO」を美しい写真と共にPRしました。また、来年北海道で開催予定のアドベンチャートラベルワールドサミット(ATWS)にも言及し、札幌の新たな「夏」の魅力についても紹介しました。
黒石市からは、髙樋憲市長が登壇し、青森県の中央部に位置する八甲田山へ海外からのスキー旅行客がアクセスする際に、黒石市の温泉や城下町ならではの町並みなど観光や豊富な物産に目を向けるきっかけとなるようにと、「黒石よされ」や「ねぷた祭り」の様子、いったんは生産が途絶えて「幻」となっていた寿司専米「ムツニシキ」をはじめとする米、牡丹そば、品種の豊富なりんごなどを紹介しました。

第一部 プレゼンテーションの様子(左から、山形県、高山市)

第一部 プレゼンテーションの様子(左から、札幌市、黒石市)
- 第二部 交流会
山形県は、四季を通じた山形の魅力や観光(蔵王等(冬)、天童祭り等(春)、出羽三山等(夏)、芋煮等(秋))を紹介する動画を流しつつ、米沢牛のステーキ、さくらんぼゼリー、ワイン、米(つや姫、雪若丸)等郷土の味等を紹介するとともに、山形県の観光コンテンツへの課題について参加者からのコメントを聴取するなどして交流を楽しみました。また、将棋駒の絵付け実演やステージでのけん玉実演、及び参加者によるけん玉体験などを通して、山形県の特産品や美しい文化を発信しました。
高山市は、昔から親しまれてきた伝統的な人形「さるぼぼ」の手作り体験や、飛騨さしこ、飛騨春慶などの伝統工芸品展示を通じて地域特有の魅力をPRするとともに、ステージでは酒造りの動画を放映して地酒について紹介しました。ブースにおいても、ステージで紹介した地酒の試飲、飛騨牛や米(その、一粒のために。)など、魅力あふれる特産の食について紹介しました。
札幌市は、札幌の冬のイメージ映像を放映するとともに、観光関連のポスター展示やスキー情報のパンフレット配布、サッポロ・クラシック(ビール)の試飲、チーズケーキ、白い恋人などの北海道の特産品の試食などで、大都市に近いスキーリゾートとしてバラエティ豊かな札幌市の魅力を伝えました。
黒石市は、「躍動」感あふれる津軽三味線の演奏ステージを披露し、招待客はその美しい音色に感銘を受けた様子でした。また、特産品のりんご、寿司専用米(ムツニシキ)、地酒など試食・試飲を行い、商品説明の資料配付を行いPRするとともに、「黒石よされ」、「ねぷた」などの祭りの動画を流すなどして、人情のあつい同市の雰囲気を紹介しました。
駐日外交団等の参加者は、各自治体の魅力に触れ、ステージやブースで担当者と交流を行いました。

体験ブースでの外交団の様子
- 本セミナーは、駐日外交団等の参加者が山形県、岐阜県高山市、北海道札幌市及び青森県黒石市の多様な魅力について理解を深め、共催自治体と参加者の新たなネットワーク構築につながる機会となりました。
[参考]この事業は平成20年度から毎年度複数回行っており、今回が28回目。