地球環境

エネルギーと気候に関する主要経済国フォーラム(MEF)
第3回準備会合 概要と評価

平成21年6月24日
日本政府代表団

1.概要

(1)日程・場所

 6月21日夜から23日昼にかけ、メキシコ(メキシコ市郊外)で開催。

(2)参加

 日本、米国、中国、ロシア、印、独、加、英、伊、韓国、仏、メキシコ、豪、南ア、インドネシア、ブラジル、デンマーク(気候変動枠組条約第15回締約国会議(COP15)議長国)、EU(チェコ(議長国)、スウェーデン(次期議長国)及びEC)並びに国連が参加した。(我が国よりは杉山外務省地球規模課題審議官他が出席した。)

(3)その他

(イ)カルデロン墨大統領が演説を行い、気候変動問題への対処は喫緊であるとして、メキシコ自身の野心的な行動を約束し、MEF各国のリーダーシップや行動を呼びかけた他、21日夜、各国代表を招待した夕食会が開催された。

(ロ)第1回及び第2回準備会合で議長を務めたマイク・フロマン米大統領次席補佐官と、フェルナンド・トゥデラ墨環境天然資源省次官が共同議長を務めた。

2.議論の概要

(1)4月の第1回会合、5月の第2回会合に続いて、G8サミット(於イタリア、ラクイラ)の際に開催が予定されているMEF首脳会合の準備のため、また、COP15の成功に向けて国連交渉を後押しし、モメンタムを創り出すことを目的に、活発な議論が行われた。

(2)次期枠組みの主要な論点である緩和、適応、技術及び資金につき議論が行われた。具体的には、長期目標、中期目標(力強い行動)及び低炭素成長パスを念頭に、どのような緩和行動をとるべきかを巡って議論が行われた。また、気候変動の悪影響を受ける脆弱国への支援の必要性とその緊急性について認識が共有された。さらに、革新的技術の開発や技術移転、障壁の撤廃、インセンティブの創出やベスト・プラクティスの共有のために主要経済国の果たすべき役割が強調された。加えて、各国とも資金の重要性を認識した上で、種々提案についての検討を継続することとなった。

3.評価及び我が国の主張

(1)参加国の間に、来月予定されているMEF首脳会合において首脳によるリーダーシップをいかに示すべきかという強い意識が生まれた。

(2)我が国は、MEFが、COP15に向けた交渉プロセスに対し、強力な政治的推進力を与える場として有用であることを強調した上で、以下のとおり議論に貢献した。

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