2010年8月
(英語版はこちら)
途上国における森林減少及び劣化に由来する排出の削減等(REDD+)は気候変動問題への対応において重要な役割を担っており、REDD+に係る取組・資金の拡充に向けた迅速な行動の必要性は国際社会において広く認識されている。本年3月のパリ閣僚級会合では、REDD+の支援における国際社会の連携強化のため、暫定的なメカニズムを設立することが基本合意された。本年5月の森林と気候に関するオスロ会議でREDD+パートナーシップ設立に合意したことは、REDD+に関する国際的な取組における一里塚とも言える前進である。
本会合の主要目的は、(1)パートナーシップの下での取組・資金に係る成果を報告し、(2)パートナーシップの実施を更に改善し、強化するための方法について議論することである。 我が国は、建設的かつ行動中心の取組であるパートナーシップの実績を示すことで、COP16成功に向けた強力なモメンタムの提供を目指す。また我が国は、森林保全が生物多様性保全と気候変動の緩和の双方に資することをパートナー国が認識し、本会合が生物多様性条約第10回締約国会議の成功に向けて強力なモメンタムを提供することを目指す。
午前の部:2010年の作業計画の個々の要素、具体的にはデータベースの設立、資金の不足・重複に係る分析、多国間REDD+イニシアティブの効率化、REDD+に係る経験・模範例の共有、各国の協調の促進と国内制度強化、に係る成果の確認を行う。適切な場合には、参加閣僚はワークショップで作成された報告書を承認する。なお、議論の際にはセーフガード促進の観点を考慮する。
午後の部:本年の成果を踏まえ、参加閣僚はパートナーシップの下で現在実施中の取組を改善する方法について検討する。また、2011年から2012年において、取組を更に発展させるために取り得る方法を議論する。本会合の議論の結果、適切な場合には、閣僚が2011年から2012年の作業計画を承認することが期待される。
パートナー国、国際機関、ステークホルダーによる発言は以下に重点を置いて行うことが期待される。
共同議長は、本会合の議論の主要点をまとめた議長サマリーを発出する。また、参加閣僚は、適切な場合には事務レベルで採択されたワークショップの報告書や2011年から2012年の作業計画について承認する。