軍縮・不拡散

軍縮・不拡散教育に関するセミナー

平成21年7月

 我が国は、2010年NPT運用検討会議第3回準備委員会(5月4日~5月15日、於:ニューヨーク)の機会を捉え、ODA(国連軍縮部)、UNIDIR(国連軍縮研究所)及びCNS(モントレー不拡散研究センター)と共催で、軍縮・不拡散教育に関するセミナーを開催したところ概要は以下のとおり。

1. 5月8日、国連本部において、軍縮・不拡散についての教育を通じた世間一般の意識を高める(public awareness raising)ための実際的な方法・ツール及びNPT体制強化のための教育の役割をテーマとして被爆者、NGO、教育関係者等がパネリストとして発言し、NGO、政府関係者等約90名が参加した。冒頭日本政府を代表し、樽井軍縮会議日本政府代表部大使が開会の挨拶を行った。

2. 具体的な議論事項の例としては、第1に、教育が軍縮・不拡散、特にNPT体制の強化のために如何に貢献することができるか、第2に、軍縮・不拡散についての世間の意識を向上させるために如何なる教育ツールが考えられるか、特に若い世代への教育においては、どのような革新的方法が考えられるか、どのような先端技術を活用すべきか、という点であった。

3. 日本の被爆者から、田中としこ(たなか・としこ)氏が、6歳の時の被爆体験を簡単に証言した。また、同氏はピースボートによる被爆者100名世界一周における体験を紹介し、こうした活動の重要性について発言したほか、他の参加者からも軍縮・不拡散教育への国連ウェブサイト(UN CyberSchoolbus:http://www.cyberschoolbus.un.org/dnp/他のサイトヘ )の活用、詩(俳句)、絵画、音楽等も教育ツールとして活用すべしといった点等、具体的な提案がなされた。

4. 出席者

5. また、会場では、軍縮・不拡散教育の一環として、英語版絵本「あの夏の日」、「日本の軍縮・不拡散外交(第四版)」、「小型武器と対人地雷~日本の取組~」(パンフレット)、英語版軍縮不拡散白書等を配布した。

6. なお、同セミナーについては、Reaching Critical WillがNPT期間中に発行していた日刊のジャーナルにおいて取り上げた。また、共催のCNSが本セミナーの概要をホームページ(http://cns.miis.edu/activities/090508_disarmament_edu/index.htm他のサイトヘ)に掲載している。

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