軍縮・不拡散

第67回国連総会第一委員会及びオスロ会議に関するNGOとの意見交換会(概要)

平成24年11月21日

(写真)第67回国連総会第一委員会及びオスロ会議に関するNGOとの意見交換会

 平成24年11月21日(水曜日),外務省において,第67回国連総会第一委員会及び来年3月にオスロで開かれる核兵器の人道的側面についての会議に関する外務省とNGOの意見交換会が開催され,外務省側から風間大臣政務官他が,NGO側から川崎哲ピースボート代表等13名が参加しました。概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭,風間大臣政務官が,軍縮・不拡散は重要な外交課題であり,我が国が「核兵器のない世界」に向けて国際社会をリードしていくことは,唯一の戦争被爆国としての特別な役割であると述べるとともに,この課題に取り組んでいくために,政府としてNGOをはじめとする市民の方々との連携を大切にしていることを強調しました。
  2. 続いて,川崎ピースボート代表が,第67回国連総会第一委員会においてスイス等35か国により提出された核軍縮の人道的側面に関する共同声明に日本が参加しなかった具体的な理由の説明を求めるとともに,来年3月にオスロで開催予定の核兵器の人道的側面に関する国際会議に向けて政府としてどのような貢献をしていくかにつき質問しました。
  3. これに対し風間政務官から,国連総会第一委員会における核軍縮決議案の採択をはじめとする我が国の軍縮・不拡散に対する取組につき紹介するとともに,国連総会第一委員会における共同声明については,核兵器の非人道性に関しては日本政府も共同声明の趣旨と一致した認識を持っており,二度と核使用の惨禍を起こさないことが極めて重要と考えていることを強調した上で,そのための現実的アプローチとして我が国は核抑止力の下で自国の安全を確保することが必要と考えており,このような我が国の安全保障政策の考え方と必ずしも合致しない内容が含まれていたことから共同声明への参加を見合わせたことを説明しました。また,オスロ会議については我が国も積極的に参加する方針である旨述べました。
  4. この後,NGO側から,我が国の核軍縮に対する姿勢やオスロ会議にむけた準備について,様々な意見や質問が出され,活発な意見交換が行われました。
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