
第2回兵器用核分裂性物質生産禁止条約(FMCT)専門家会合の開催
(概要)
平成23年3月25日
3月21日から23日まで,ジュネーブの国連欧州本部において,日豪両政府共催による兵器用核分裂性物質生産禁止条約(FMCT)に関する第2回専門家会合が開催された。今回は「検証」をテーマとし,第1回同様,議長はウールコット豪軍代大使,副議長はペロー元IAEA保障措置担当事務次長が務めた。
- 日豪両政府は,3月21日から23日まで,FMCTに関する第2回専門家会合を開催した。これは,ジュネーブの軍縮会議(CD)においてFMCT交渉を開始できない状況の中で,専門家によるFMCTに関する実質的な議論の進展を目指すために,CDのサイドイベントとして実施したもの。
- 本件会合は,CD加盟国(65か国)及びオブザーバー国を対象に開催され,約40か国が出席。このうち,豪,米,英,仏,独,伊,墺,メキシコ等は本国やウィーンから専門家が出席した。
- 本件会合では,既に検証体制の確立している国際原子力機関(IAEA)や化学兵器禁止機関(OPCW)の専門家との意見交換を通じ,FMCTにおける検証の目的や範囲,検証と定義の関係,検証のあり方について活発な議論が行われた。
- 共催国である我が国は,須田軍縮代表部大使ほかが出席し,我が国の考え方を提示するなど積極的に発言し,議論に大きく貢献した。
- 今次会合の結果はCD公式本会議に報告される予定。次回第3回会合(5月頃を想定)では,「検証」をテーマにさらなる技術的議論を行う予定。